テニスのウィンブルドン選手権で7度の女子シングルス優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(米国)が、44歳で4年ぶりに聖地に帰ってきた。6月30日の1回戦では、全盛期を彷彿とさせる強打の連発でセンターコートの観客を沸かせた。
圧巻のサーブとネットプレー
開幕前、セリーナは「戻って来られるとは思いもしなかった」と語っていたが、試合では時速200キロに迫るサーブで相手の20歳マヤ・ジョイント(オーストラリア)のラケットを何度も弾き飛ばし、積極的にネットに出て得点を重ねた。第2セットは先にブレイクされながらも追いつき、タイブレイクを制した。最後は足が止まって力尽きたものの、観客は総立ちで拍手を送った。それは話題作りのためではなく、真剣な勝負師の姿があったからだ。
復帰の経緯
セリーナは2022年の全米オープンを最後に競技から離れ、母や会社経営者として多忙な日々を送っていた。しかし今年6月、突如ダブルスで競技に復帰。その直後、ウィンブルドンの主催者推薦の話が舞い込み、「こんな機会は最後かもしれない。自分に『やるべきでしょ』と問いかけた」と心境を明かした。
試合後のコメント
試合後、主催者を通じて「この素晴らしい雰囲気を味わい、恋しく思い、そして何よりも楽しんだ」とコメント。一時代を築いた大スターが再び勝負の魅力に突き動かされたことは、テニスファンにとって朗報と言えるだろう。(ロンドン支局 工藤圭太)



