日産自動車は7月22日、電気自動車(EV)「リーフ」にNISMO(日産モータースポーツ&カスタマイズ)の知見を投入した新型スポーツクロスオーバー「リーフ NISMO」を発表した。
開発コンセプトは「俊足のインテリジェント スポーツクロスオーバー」
NISMO 商品戦略・企画部の饗庭貴博チーフプロダクトスペシャリストによると、開発コンセプトは「俊足のインテリジェント スポーツクロスオーバー」だ。「俊足」は電動NISMOロードカーならではの俊敏なレスポンスや伸びやかな加速感、軽快で一体感を生む対話性の高いハンドリングを指す。「インテリジェント」は余裕のある航続距離やGoogle搭載による多彩な情報とエンタメ、パドルシフトによる回生調整の拡大。「スポーツクロスオーバー」は空力性能を突き詰めたクリーンでワイドなNISMOらしいデザインとフラットライドな乗り心地を表現している。
ラインアップと価格
ラインアップは「B5 NISMO」(660.11万円)、「B7 NISMO」(695.2万円)、「B7 NISMO RECARO装着車」(722.7万円)の3グレード。基準車の「G」グレードに比べてプラス95.56万円、レカロ装着車はさらに27.5万円高。駆動方式は全て2WD。
ボディサイズは全長4,415mm、全幅1,810mm、全高1,550mm、ホイールベース2,690mm。モーターはB5が130kW/345Nm、B7が160kW/355Nmを発生。車重はそれぞれ1,820kg、1,920kg、1,900kgで、パワーウエイトレシオ(kg/kW)は14.0、12.0、11.9。
デザインのキーワードは「洗練された流れ」と「インテリジェント・アキュラシー」
NISMO カスタマイズデザイン部の森田充儀部長によると、デザインのキーワードは爽快な走りを直観させる「洗練された流れ」と、要求性能達成のための理論的デザインアプローチを表す「インテリジェント・アキュラシー」だ。フロントバンパーフィニッシャーによる水平基調のワイドなジェスチャー、ツインブレードによるエアガイド機能でドラッグ低減、サイドスポイラーフィニッシャーの三角断面によるダウンフォース向上、リアスポイラーのダックテール形状による空気抵抗低減とダウンフォース強化、エンケイ製19インチ高剛性ホイールによる整流効果とブレーキ冷却など、専用パーツが効果的なエアロダイナミクス機能を果たす。
ボディカラーは「NISMO ステルスグレー」を含む6色展開。ボディ下部にはNISMOパフォーマンスのシンボルである「アルテリア マグマ」カラーのライン、ボンネットには「デジタルビート」グラフィックが配される。インテリアはブラックの空間にレッドアクセント。レカロ仕様を選べば20kgの軽量化。メーターグラフィックはガソリンエンジン時代のNISMOのタコメーターから受け継がれたパワーメーターが選択可能。レッドの3DファンネルとNISMOロゴも目を引く。
エンジニアリング:より速く、気持ちよく、安心して
NISMO カスタマイズプロジェクト統括部の成富健一郎主担は、基本アプローチとして「より速く、気持ちよく、安心して走れるクルマ」を目指し、アクセラレーション、ハンドリング、ブレーキ性能を向上させたと説明。「より速く」ではコーナリング限界性能を約1割向上、社内テストコースで約0.8秒のタイム短縮を達成。「気持ちよく」ではハンドル操作に対する応答性と安定性のバランスを最適化し、パドルシフトでの回生調整範囲を拡大。「安心して」では不整路面での振動レベルをベース車と同等に維持し、ライントレース性を1割引き上げた。
具体的には、リム幅を0.5インチ拡大した19インチのエンケイ製軽量ホイールにミシュラン「パイロットスポーツ5」タイヤを装着。サスペンションにはスイングバルブ付きショックアブソーバーに専用チューニングのスプリングとスタビライザーを採用。パワートレイン制御としてNISMOモードを新設し、シャシー特性に合わせた専用チューニングを実施。ドライビングシミュレーターによる評価と実車・実路での徹底的な磨き込みを行ったという。



