三菱自動車工業の新型「パジェロ」(5代目)が、日本で7年ぶりに販売を再開した。4代目から数えると20年ぶりの復活となる。気になるのは、先代からどの程度進化したかだ。4代目パジェロに乗り続ける近所のファンの協力を得て、新旧を比較した。
ボディサイズとスペアタイヤ位置の変化
新型パジェロのボディサイズ(全長×全幅×全高×ホイールベース)は4,920mm×1,925mm×1,910mm×2,870mm。一方、2017年式の4代目「パジェロ エクシード」は4,900mm×1,875mm×1,870mm×2,780mmだ。新型は幅が50mm、ホイールベースが90mm広がり、居住性が大きく改善した。先代は背面にスペアタイヤを搭載していたが、新型は床下に移動させ、その分を室内空間の拡大に充てた。
最小回転半径は新型が5.8m、先代が5.7m。重量は新型が2,460kg、先代が2,260kgと200kg増加している。先代はビルトインフレーム式モノコック構造を採用していたが、新型は悪路走破性を重視した純粋なラダーフレームを採用し、強力な補強を行ったことで重量が増えた。
デザインの進化と悪路走破性
最低地上高、アプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルは、新型が230mm、30.4度、22.6度、25.8度、先代が225mm、36.6度、22.5度、25.0度。タイヤサイズは新型が255/55R20、先代が265/65R17。
新型は「独創進化」を掲げ、剣道の防具を思わせる6本の横桟グリル「剣道マスク」やT字型デイライト、14.3インチの大型ディスプレイ2枚で構成するモノリスディスプレイ、木目込みに着想を得た縫製技法など、モダンで斬新なデザインが特徴。先代は異形ディスチャージヘッドライトの堂々とした顔つきと、本革巻きステアリングやシルバーパネルを備えたオーソドックスな仕上がりだった。
エンジンと走行性能の比較
新型は2.4Lクリーンディーゼルターボエンジン「4N16」型を搭載。最高出力150kW(204PS)/3,500rpm、最大トルク480Nm/1,750~2,500rpmを発生し、8速ATの4WDで2,460kgのボディを駆動する。「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」で2H/4H/4HLc/4LLCを選択可能。パジェロ初の姿勢制御技術「S-AWC」を搭載し、7つのドライブモードで路面や天候に対応する。
先代は縦置きの「4M41」型3.2L直4DOHCディーゼルターボで、140kW(190PS)/3,500rpm、441Nm/2,000rpmを発生。5速トルコン式ATを組み合わせ、レバー式の副変速機で2H/4H/4HLc/4LLcを選択する。燃費は10.0km/L(JC08モード)。
先代パジェロのオーナーによると、週末の買い物やレジャーが主な使用パターンで、ディーゼルエンジンの音は意外と小さく、中央高速の談合坂付近の長い上り坂でも力強く加速するという。新型の走りがどう進化したか、今後の試乗が期待される。



