フェラーリ、初のEV「Ferrari Luce」発表 ジョニー・アイブ氏のLoveFromがデザイン担当
フェラーリ初EV「Ferrari Luce」発表、LoveFromがデザイン

イタリアの自動車メーカー、フェラーリは5月26日、完全電動の新型車「Ferrari Luce」を発表した。同社初のEV(電気自動車)として、特許を取得した60を超える新技術を投入。デザインは元Apple最高デザイン責任者のジョナサン(ジョニー)・アイブ氏らが設立したクリエイティブ集団「LoveFrom」に委託した異例の体制で開発された。

4基のモーターを搭載、最高出力1050cv

Ferrari Luceは、各車輪に1基ずつ、計4基のモーターを搭載。最高出力1050cv(約1050馬力)、0-100km/h加速2.5秒、最高速度310km/h、満充電時の航続距離は530kmと公表されている。新開発の「車両制御ユニット(VCU)」が全システムを統合制御し、各ホイールを横、縦、垂直方向の3軸すべてにおいてかつてないほど自在に制御できるという。

モーターユニットの出力はフロントが210kW、リアが620kW。ホイールでの合計トルクは7750Nmに達する。フロントモーターの最高回転数は30000rpmで、ゼロから最高回転数までを1秒足らずで到達できるとしている。

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LoveFromによるデザイン

デザインを担当したLoveFromは、元Apple最高デザイン責任者のジョニー・アイブ氏と工芸デザイナーのマーク・ニューソン氏が共同設立したスタジオ。フェラーリのジョン・エルカン会長とジョニー・アイブ氏らは以前から親交があり、「型破りで多分野にわたる視点を持っている」と評価しているという。

Ferrari Luceは5人乗りのハッチバックタイプで、ドアは後部ヒンジ式を採用。フロントウィンドウはボンネットへと滑らかに繋がる流れるようなデザインで、ワイパーは中央ではなく両側に立つ独自設計だ。インテリアもLoveFromが手がけ、3本スポークのステアリングホイールは再生アルミニウム製、計器類にはOLEDを採用した。

EVならではのサウンドも追求

EV化に伴い消えてしまう「エンジン音」も独自に表現する。降雪に精密な加速度計を設置し、回転部品の固有振動数を増幅。EVながらフェラーリらしいサウンドを実現するという。

また、二次アルミニウム合金(再生アルミニウム)の活用により、製造段階でのCO2排出量を70%削減。フェラーリのベネデット・ヴィーニャCEOは「現在そして未来のフェラーリファンのために、他に類を見ないドライビングエモーションと卓越したパフォーマンス、走る歓び、そして快適性を融合させた車を創り上げた」としている。

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