EVシフト加速、中国企業が欧州市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国企業が欧州市場で存在感

中国の電気自動車(EV)メーカーが欧州市場で急速に存在感を高めている。2024年の販売台数は前年比で約50%増加し、欧州全体のEV販売の約8%を占めるに至った。特に、BYDやMG(上海汽車集団傘下)などのブランドが牽引役となっている。

現地生産が鍵に

中国メーカーは、欧州での販売拡大に向けて現地生産を強化している。BYDはハンガリーに工場を建設中で、2025年末には稼働開始を見込む。また、MGは英国での生産を検討しているという。現地生産により、関税や物流コストの削減が期待される。

さらに、中国企業は欧州の自動車部品メーカーとの提携も進めている。例えば、吉利汽車はドイツの部品大手とバッテリー技術の共同開発で合意した。これにより、現地の技術やサプライチェーンを取り込み、競争力を高める狙いだ。

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欧州勢の脅威と対応

中国EVの攻勢に対し、欧州の自動車メーカーは危機感を強めている。フォルクスワーゲンは、2025年までにEVの販売比率を20%に引き上げる計画を発表。また、ステランティスは中国企業との合弁事業を拡大し、低価格EVの投入を急ぐ。

欧州連合(EU)も対応に乗り出した。中国製EVに対する相殺関税の導入を検討しており、2024年7月には暫定的な関税が発動される可能性がある。しかし、中国メーカーは現地生産や提携によって関税の影響を回避しようとしている。

消費者の反応は?

欧州の消費者は、中国製EVに対して価格面での魅力を感じている。調査会社のデータによると、中国ブランドのEVは欧州ブランドに比べて平均で20%以上安い。また、バッテリー性能やデザインも改善され、品質への信頼も高まりつつある。

ただし、アフターサービスや充電インフラの整備では欧州勢に劣る面もある。中国メーカーは、販売網の拡充や充電ネットワークへの投資を進めており、今後の改善が期待される。

今後の展望

中国EVメーカーの欧州市場でのシェアは、2025年には10%を超えるとの予測もある。一方で、EUの関税や規制強化、欧州メーカーの反攻など、課題も多い。技術革新とコスト競争力で、中国勢がどこまでシェアを拡大できるかが注目される。

業界アナリストは「中国メーカーの欧州進出は避けられない流れだ。現地生産や提携を通じて、共存共栄の道を模索する必要がある」と指摘する。

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