2024年上半期、中国の電気自動車(EV)メーカーが欧州市場で販売台数を大幅に伸ばし、前年同期比で30%増加したことが、市場調査会社のデータで明らかになった。特にBYDが好調で、欧州全体のEV販売シェアを拡大している。
中国メーカーの躍進
市場調査会社JATO Dynamicsの報告によると、2024年1月から6月までの間に、中国ブランドのEVは欧州で約15万台を販売。これは前年同期の約11万5000台から30%の増加となる。一方、欧州全体のEV市場は成長が鈍化しており、同期間のEV販売台数は前年比でわずか3%増にとどまった。
中国メーカーのうち、BYDは欧州で約5万台を販売し、前年比で倍増。テスラに次ぐシェアを獲得している。また、上海汽車のMGブランドも約4万台を販売し、成長を牽引した。
欧州自動車産業への影響
この動きは、欧州の自動車メーカーに大きなプレッシャーを与えている。フォルクスワーゲンやステランティスなどは、EVシフトに遅れを取っており、中国メーカーの低価格戦略に対抗する必要に迫られている。
欧州委員会は、中国製EVに対する補助金調査を開始しており、関税引き上げの可能性も議論されている。しかし、中国メーカーはすでに欧州内での生産拠点設立を進めており、影響を緩和する動きを見せている。
今後の展望
アナリストは、中国メーカーの欧州市場でのシェアは2025年までにさらに拡大すると予測している。低価格と高性能を武器に、特に若い世代の消費者に支持されている。欧州の自動車メーカーは、技術革新とコスト削減を加速させる必要がある。
BYDは、ハンガリーに工場を建設中で、2025年から生産を開始する予定。これにより、関税の影響を回避し、さらなる市場浸透を図る。



