中国、EV用LFP電池の航続距離1000km超え技術を発表、量産開始へ
中国、EV用LFP電池の航続距離1000km超え技術を発表

中国の電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は、同社が開発したリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池「神行バッテリー」が、航続距離1000kmを超える性能を達成したと発表した。2024年内に量産を開始する予定で、電気自動車(EV)の普及に大きな弾みをつけると期待されている。

超高速充電と長寿命を両立

CATLによれば、神行バッテリーは超高速充電にも対応し、10分間の充電で約400kmの航続距離を確保できる。また、電池の寿命は従来のLFP電池と同等以上で、2000回以上の充放電サイクルに耐えるという。同社の発表では、「これまで航続距離が短いとされてきたLFP電池の常識を覆す技術革新」と強調している。

CATLの広報担当者は、「神行バッテリーは、安全性とコスト効率に優れたLFP電池の利点を維持しつつ、エネルギー密度を大幅に向上させた。これにより、EVの航続距離不安を解消し、さらなる普及に貢献できる」と述べている。

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市場への影響と今後の展開

この技術により、LFP電池はこれまで主に搭載されてきた低価格帯のEVだけでなく、高級車や長距離走行が求められる商用車にも採用が広がる可能性がある。CATLはすでに複数の自動車メーカーと供給契約を結んでおり、2024年第3四半期から量産を開始し、2025年には年間生産能力を50ギガワット時まで引き上げる計画だ。

業界アナリストは、「CATLの新技術は、LFP電池の市場シェアをさらに拡大するだろう。現在、世界のEV用電池市場の約40%を占めるLFP電池が、さらに競争力を高めることになる」と分析する。一方で、同社の特許戦略や生産コストの詳細はまだ明らかにされておらず、今後の動向が注目される。

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