Microsoftは8月17日(米国時間)、Windows Insider Program向けにWindows 11の各ビルドを一斉公開した。Windows Centralは8月19日付けの記事で、これらのビルドにおける主要な変更点を報じている。
右クリックメニューの刷新とカスタマイズ機能
今回のアップデートで最も注目されるのは、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の刷新だ。エクスプローラーおよびデスクトップのコンテキストメニューに修正が加わり、新たにメニューのカスタマイズ機能が追加された。さらに、アプリによって追加されるメニューを1カ所にまとめるサブメニュー「アプリ拡張機能(App extensions)」も追加されている。
背景設定やOneDrive連携、WinREの改善
Windows 11ビルド26340.9212では、設定アプリの「個人用設定」→「背景」が改善された。背景のプレビュー解像度の向上、縦型ディスプレー向けのプレビュー表示、壁紙の連続変更に対する信頼性向上、マルチディスプレー環境におけるスライドショーのサポートなどが追加されている。
同ビルドでは、設定アプリの「ホーム」または「アカウント」ページに、カメラロールをOneDriveに自動バックアップする開始リンクが追加された。このエントリーポイントでは、モバイルデバイスの写真や動画を自動バックアップする開始リンクも追加されている。
Windows回復環境(WinRE)のネットワーク機能も改善された。これまでは認証不要の有線ネットワークや設定済みWi-Fiネットワークには自動接続できたが、WPA2/WPA3ネットワークへの接続ではパスワードの入力が必要だった。今回の改善で、保存済みかつ条件を満たすWi-Fiプロファイルが自動的に再利用できるようになる。これには証明書ベースのWi-Fiネットワークも含まれる。これにより、クイックマシンリカバリーやCloud Rebuildなどの回復処理で、Wi-Fi認証情報を再入力せずオンライン接続が可能になる。なお、本機能はデフォルトで有効だが、IT管理者は必要に応じて無効にできる。
ファイルエクスプローラーとWindowsセキュリティの変更
Betaチャネルのビルド26220.9202では、ファイルエクスプローラーのホームページの起動速度と応答性が改善された。「おすすめ」セクションではタッチ操作によるスクロールが可能になり、カルーセル内のファイルを閲覧しやすくなった。また、中央に予期しない太い帯が現れる問題も修正された。
Experimental(Future Platforms)のビルド29648.1000では、Windowsセキュリティアプリに対する視覚面の調整が開始された。ただし、Microsoftは「変更を進める中で微妙な違いを感じられるかもしれない」と述べ、微調整に留める方針を示している。一方で、Microsoft Defender for Endpointが有効の管理対象デバイスでは、「ウィルスと脅威の防止」ページの上部に保護に関する情報を表示する変更が加えられた。
WMICとドラッグトレイの廃止
複数の機能が追加された一方で、MicrosoftはWMIC(Windows Management Instrumentation Command-line)とドラッグトレイの提供を終了した。WMICは2021年リリースのWindows 10バージョン21H1の段階で非推奨となっており、今回はユーティリティコマンドの削除が実行に移された。この廃止はコマンドに限定され、Windows Management Instrumentation(WMI)自体は廃止されない。PowerShellを使用することでWMIは引き続き利用できる。
今回の各ビルドのリリースについてWindows Centralは、利用者による操作の選択肢を広げる変更を加えた点を高く評価した。特に、コンテキストメニューのカスタマイズ機能は、Microsoftのレイアウトをユーザーが望んでいないことを認めたケースに当たるとして、その重要性を強調している。



