和歌山発祥「バスピン」復活へ、田辺市で協会設立し普及活動開始
和歌山発祥「バスピン」復活へ、田辺市で協会設立し普及活動開始

バスケットボールと卓球の要素を組み合わせた和歌山発祥のニュースポーツ「バスケットピンポン」(通称・バスピン)の復活を目指し、和歌山県田辺市の有志らが普及活動に乗り出した。競技人口の減少を受けて、今年2月に「市バスケットピンポン協会」を設立。練習会の開催や専用台の寄贈・貸し出しを通じて、魅力を再発信している。

専用台の特徴と歴史

ルールや得点の方法は卓球とほぼ同じだが、卓球台に似た専用台(縦120センチ、横60センチ)の両サイドに直径10センチの穴が開いているのが特徴。相手側の穴に球を入れると高得点となる。通常の卓球台よりコンパクトなため、広いスペースや激しい動きを必要とせず、手軽に楽しめる。

専用台を製造販売する「日本バスケットピンポン」(和歌山市)によると、1965年に県教育委員会の教育次長だった北原雄一さん(86年死去)が考案し、70~80年代にかけて流行。県内では一時期県大会が開かれ、地域によっては「各家庭に1台はバスピン台がある」と言われるほど人気を集めた。だが、他のスポーツやゲームといったレジャーの多様化などにより、徐々に下火になった。

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協会設立と練習会

田辺市では現在も市主催の「親子バスケットピンポン大会」が毎年開かれているが、少子化やコロナ禍の影響で、個人戦の参加者数は2017年度の196人から、25年度は46人に激減した。こうした現状を受け、田辺市の有志らが今年2月に「市バスケットピンポン協会」を設立した。

長女が小学校でバスピンに励んでいる吉田周平会長(41)は「このままでは競技人口がゼロになってしまうという危機感があった」と明かす。6月から毎週木曜の夜に練習会を開き、希望者らに魅力を伝えている。7月2日には子どもや大人約10人が参加し、軽やかな球音と笑い声を響かせた。

今後の普及活動

市立田辺第二小6年生(11)は「穴を狙うのが難しいけど、入るとうれしい。友達とプレーするのが楽しい」と笑みを浮かべた。また、周辺の観光施設などに専用台の寄贈や貸し出しを行い、PRを図る。同月にはホテル「グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ」(みなべ町)に6台、田辺スポーツパーク(田辺市)の体育館に1台が設置された。

今後は市教育委員会を通じて市内の小学校へ寄贈することを検討している。吉田会長は「年代を超えて手軽に遊べる競技であるとともに、和歌山の貴重な地域文化でもある。人々に長くプレーされるよう魅力を伝えていきたい」と話す。

同協会は、入会希望者や練習会への体験参加を募集している。申し込みや問い合わせは同協会のホームページ(https://www.basping.jp/)から。

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