「生成AIをうまく使いたいのに、期待している答えが返ってこない」といった経験はないだろうか。その原因は、プロンプト(指示文)にあるかもしれない。書籍『最短で最大の成果を上げる AIアウトプットの全技法』(アスコム)から、意外と盲点だった「AIへの指示の出し方」について紹介する。
プロンプトで悩む時間はゼロにできる
AIを使い始めると、多くの人が「どう指示を出せばいいかわからない」という壁にぶつかる。プロンプトの書き方を解説したサイトを読み漁り、テンプレートを探し、自分の用途に無理やり当てはめようとする――これが、じつは一番の時間の無駄だと著者は指摘する。
解決策はシンプルだ。プロンプトは自分で考える必要はなく、AI自身に作らせればよい。やり方はたった2ステップである。
ステップ1:頭の中をそのまま書く
まず、自分がやりたいことを、思いつくままに書き出す。例えば「若手向けにコミュニケーションの研修資料を作りたい。堅苦しいのはイヤ。最近のトレンドや事例を入れて、30分で話せる構成にして」といった具合だ。単語の羅列でも箇条書きでもかまわない。完璧な文章にする必要は一切ない。
ステップ2:最後に一言添える
書き終えたら、最後にこう付け加える。「上記の要望を叶えるために、あなたが最も高品質な回答を出力できる完璧なプロンプトを、私に代わって作成してください」。これだけで、AIが最適なプロンプトを生成してくれる。自分で考えたプロンプトとは、出てくる答えの精度がまるで違うという。
プロンプトに正解はないからAIに任せる
本書ではさまざまなプロンプトを紹介しているが、プロンプトに唯一の正解は存在しない。仕事の内容も、求めるアウトプットも、人それぞれ異なる。だからこそ、「自分が何をしたいか」をざっくり伝えて、「最適なプロンプトを考えて」とAIに頼むのが最も効率的な方法だ。このやり方を覚えておけば、どんな仕事でもプロンプトで悩むことはなくなる。
気に入ったプロンプトはAIに保存する
AIが作ってくれたプロンプトの中に「これは何度も使えそうだ」と思ったものがあれば、AI内に保存しておこう。次回からはそれを呼び出すだけで、同じ精度のアウトプットがいつでも手に入る。プロンプトを覚える必要も、毎回ゼロから考える必要もない。AIに作らせ、良いものはAI上に貯めていく。これを繰り返すだけで、自分専用のプロンプト集が自然にできあがり、アウトプットが量産されていく。
著者と書籍情報
本書『最短で最大の成果を上げる AIアウトプットの全技法』(アスコム)は、著者の上岡正明氏が執筆。価格は2,420円(税込)。AIを日常業務に活用するための実践的なノウハウが詰まっている。
なお、マイナビニュースでは家計管理や仕事術といった身近な活用法から、AIをテーマにしたドラマ・バラエティなどのエンタメ、最新機器、デジタルツールまで、生活を便利に楽しくする情報を届ける特集「AIが潤す暮らし」を展開中である。



