「うるう秒」が廃止され、代わりに「うるう時」とも言える仕組みが2027年5月20日から導入されることが決まった。フランスで開かれていた国際度量衡総会で15日、決議案が採択された。
うるう秒の役割と歴史
うるう秒は、原子時計に基づく世界の標準時刻と、地球の自転に基づく時刻を同期させるためのものだ。二つの時刻のずれが0.9秒を超えそうになった時に挿入する。1972年の導入以来、計27回、うるう秒が加えられてきた。
通信障害と新たな懸念
しかし、インターネットの普及で、うるう秒が原因の通信障害などが発生した。さらに近年は、地球の自転が速まり、過去に例がない「うるう秒を引く」という事態が懸念され、混乱が予想されていた。
新方式と今後の見通し
代わりに採用された「うるう時」とも言える案は、二つの時刻のずれを1時間(3600秒)まで許容する。これによって、今後少なくとも数百年は時刻を調整する必要がなくなるという。
総会では、2030年の秒の再定義の提案に向けて、引き続き合意形成をめざすことなども決議された。