カーシェアリングは、今や都市部においては完全に定着したサービスとなった。コインパーキングに併設することで、駐車スペースの有効利用や柔軟な運営(需要に応じて台数の増減がしやすい)なども実現している。場所によっては、カーシェアとコインパーキング、月極駐車場の3コンボで展開するところもあるほどだ。
クルマ利用の選択肢が広がる
かつてはクルマを利用するとすれば、クルマを購入して保有するか、レンタカーを借りるしか選択肢はなかったが、カーシェアの登場でレンタカーと自家所有の中間を埋め、利用の自由度は広がった。
カーシェアリングがレンタカーと違うのは、短時間での利用が可能で、予約して返却する必要もない(後述するが、予約不要という意味ではない)ことと、コインパーキングがあれば住宅地にも開設できるので、近くの住民なら駅前や繁華街まで行く必要がない手軽さだ。
ある場所のコインパーキング。全体としてはコインパーキングだが、奥の5台分は月極駐車場となっている。そして手前の1台分はカーシェアリングのスペースだ(筆者撮影、一部画像加工)。
また、クルマの購入方法も現金一括と分割払いの二択だった時代から、残価設定クレジットにより毎月の支払額を抑える方法が提案されるようになった。従来は法人需要が多かったカーリースについても、トヨタが「KINTO」の名で個人リースを提案しており、利用者を着実に増やしている。
新たな選択肢「ロボタクシー」
これだけ多様化してきたクルマの利用方法に、また一つ選択肢が加わる可能性が出てきた。それはロボタクシーの利用だ。なぜ、ロボタクシーが新たなクルマの利用方法になり得るのか。
ロボタクシー導入の動きが加速している。自動運転は「レベル2」で十分である理由。完全自動運転も「完璧」ではない。中国メーカーの高性能EVで自動運転システムによる死亡事故が発生するなど、高度なシステムでも故障や事故は起こり得る。乗用車であればレベル2の運転支援システムで十分便利だ。ドライバーが運転を管理する方が、安全で確実なシステムになるだろう。
街に広がるマイクロモビリティ、何が問題なのか?日本に合う「新しい足」を考える
ラストワンマイル対策や高齢者などの移動手段として、マイクロモビリティの選択肢が広がっている。電動キックボードには問題があるものの、市場のポテンシャルは大きい。安全・快適に移動する手段としてさらに普及するためには、何が必要だろうか。
軽EV「ラッコ」は日本で売れるのか?BYDが語る、中国メーカーならではの課題。BYDの軽EV「ラッコ」がいよいよ発売された。装備や価格でも国産の軽EVと勝負できる製品に仕上がっているが、品質には不安が残る。品質の高さを求めるユーザーが多い日本市場で定着できるだろうか。
なぜホンダは伸び悩むのか?11年連続首位「N-BOX」が語るジレンマ。2025年もホンダの軽自動車、N-BOXが最も売れたクルマとなった。しかし、これがホンダの業績の足を引っ張っているのではないか。軽自動車市場での優位性を生かしつつ、得意としてきたユニークなクルマづくりで価値を生み出していってほしい。
「残クレアルファード」はこうして広まった。マイルドヤンキーとトヨタの「最適解」。トヨタの高級ミニバン、アルファードが人気を維持している。当初から投入して人気だったのではなく、3代目モデルのインパクトのある見た目でヒットした。さらに、残価設定クレジットによって地方の若者にも手が届くようになり、長期的な人気につながっている。