Googleは9月17日(現地時間)、Google Labsが提供するAIエージェント「CC」を、家族や世帯など複数人で利用できるサービスへ拡張した。最大6人がCCに情報を共有し、グループ全体の予定やタスクをまとめたデイリーブリーフを受け取れるほか、カレンダー管理、書類への入力、買い物リストや献立の作成などを任せられる。米国で18歳以上の個人Googleアカウント利用者を対象に提供する。他の国・地域での提供時期については、現時点で案内されていない。
CCとは何か
CCはGeminiを基盤とするGoogle Labsの実験的なAIエージェントである。2025年12月に初めて公開され、これまでは個人のGmailやGoogleカレンダー、Googleドライブなどの情報を基に、その日の予定やタスクを整理する用途を中心としていた。今回のアップデートで、個人単位だった情報処理の範囲を家族や世帯へ広げた。
今回の拡張の背景としてGoogleは、学校の予定や習い事、支払い、献立など家庭のさまざまな用事が複数人の共同作業である一方、それらの情報が個人のアカウントに散らばっている点を挙げている。
家族・世帯での共有機能
CCでは各参加者が学校からのメール、習い事の案内、動物病院からの連絡など、家族・世帯共有の情報をCCに渡す。CCは共有された内容を整理し、毎朝「Your Day Ahead」と呼ぶ共通のブリーフを作成する。その日に誰がどこへ行く予定があるか、何を済ませる必要があるか、CCが前日に処理した内容などを一覧できる。
GoogleカレンダーやToDoリストとも連携する。共有された情報から重要な日付や作業を抽出し、家族用のカレンダーやタスクリストに反映する。予定などに変更があった場合も、CCに共有された最新情報を基に更新する。
作業依頼とセキュリティ
さらに、学校や塾などに提出するフォームへの入力、学用品の買い物リスト作成、1週間分の献立作成といった作業の依頼にも対応する。不足する情報があればCCが確認し、その内容をグループ向けのメモリに反映する。外部への操作を伴う場合は、ユーザーの許可を得て実行する。
今回のアップデートで、CCに専用の認証済みGoogleアカウントが割り当てられるようになった。これにより、CCは家族のメンバーとは別の主体としてグループ内に参加する。CCはグループのメンバーにのみ応答し、許可なくグループ外へ情報を共有したり、操作を実行したりすることはないとしている。各メンバーはCCに渡す情報を個別に選択でき、共有設定は後から変更できる。
メール共有と技術基盤
メールについては、学校や旅行予約サービスなど、特定の送信元から届くメールを自動的にCCへ共有するよう設定できる。誕生日会の招待状やスポーツ練習の日程など、特定の情報をCCに転送することで家族と共有することも可能である。ドライブのフォルダやファイルの共有、カレンダーへのCCの追加にも対応する。
技術面では、各CCが独立したクラウドコンピューター上で動作し、Googleのエージェント実行基盤「Antigravity」と最新のGeminiモデルを使用する。これにより、フォームへの事前入力、Google Maps APIを使ったリアルタイムの移動時間の確認、共有のGoogleドキュメントやスプレッドシートの作成といった処理が可能になる。



