ランサムウェアで業務停止54%、AI自律型攻撃「JADEPUFFER」の脅威と対策
ランサムウェアで業務停止54%、AI自律型攻撃JADEPUFFERの脅威と対策

ランサムウェアによる業務停止が54%に上る中、自律型ランサムウェア「JADEPUFFER」が新たな脅威として浮上している。JADEPUFFERは、オープンソースのローコードAI開発ツール「Langflow」の脆弱性(CVE-2025-3248)を悪用し、インターネットに接続されたシステムへの侵入に成功すると、自律的に攻撃活動を展開する。

JADEPUFFERの自律型攻撃の実態

Langflowは、AIエージェントやRAGアプリケーションを直感的なGUIで構築できるツールであり、社内の他のAIシステムや重要なデータベースへのアクセス権を与えられていることが多い。そのため、攻撃者にとっては「認証情報の宝庫」となる。脆弱性を悪用された場合、認証されていない攻撃者がシステム上で任意のPythonコードを実行できるようになり、Langflow内の認証情報を探索した後、MySQLデータベースや他の本番サービスへ攻撃対象を拡大することが可能となる。

従来、このような攻撃には人間のオペレーターによる介入が不可欠だった。しかし、JADEPUFFERは自律的に状況を判断し、環境に応じて戦術を柔軟に変更する。特に象徴的なのは、ログイン認証に失敗してからエラー修正までわずか31秒で完了したという事例だ。AI活用が経営課題となる中、安易なAIシステムの導入は危険な自律型ランサムウェアの活動拠点を構築することになりかねない。

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推奨される対策

上半期の状況を踏まえ、記事では以下の3点を重点領域として対処することを推奨している。

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  • ①グループ全体のIT基盤とサーバー側のBCP見直し:個々の末端PCの防御だけでなく、ランサムウェア被害時に業務停止の致命傷となる基幹システムや共通IT基盤の事業継続計画(BCP)を再評価する。
  • ②中小規模の取引先・関連会社のセキュリティ監査:攻撃者が守りの薄い中小企業を狙う傾向が強まっているため、サプライチェーン全体での脆弱性を点検する。
  • ③AIシステム(Langflowなど)のアクセス権限と脆弱性管理:経営課題としてのAI導入に伴い、JADEPUFFERのような自律型ランサムウェアの侵入経路とならないよう、AI開発ツールの認証情報やデータベースへのアクセス権限を厳格に管理する。