AnthropicがSpaceXと結んだクラウド契約は、月額12万5000ドル(約1987万円)に上ることが明らかになった。SpaceXが5月20日(現地時間)に証券取引委員会へ提出した新規公開株式(IPO)に関する目論見書(FORM S-1)内の記載で判明した。
契約の詳細と条件
契約では、Anthropicに対しSpaceXが保有するスーパーコンピュータ「COLOSSUS」および「COLOSSUS II」を通じた計算リソースへのアクセスを提供する。容量は2026年5月と6月に段階的に導入され、この期間は割引料金を適用するという。また、契約はいずれかの当事者による90日間の通知で解約可能で、AnthropicはコンテンツとAIモデルの所有権および知的財産権を保持する。
Claudeへの影響と背景
Claudeを巡っては、4月ごろから計算リソースの枯渇が顕著になり、AIモデルの使用制限が厳しくなるなどの影響が出ていた。その中で、5月6日(現地時間)にAnthropicがSpaceXとクラウド利用で契約を締結。22万基のGPUパワーを「1カ月以内に確保する」と宣言していた。
SpaceXの戦略
SpaceXは、COLOSSUSの運用について、Grokといった自社のAIサービス向けの計算リソースを確保しつつ、余った処理能力を他社に貸し出して収益化する方針を説明。今後も同様のサービス契約を第三者と結ぶ予定だという。
SpaceXは、新規株式公開(IPO)の申請書類を証券取引委員会に提出した。6月中に上場の予定。2025年の売上高は186億ドル超の一方、純損失を計上した。主力のStarlinkに加え、統合したxAIなどAI事業を強化している。上場後もイーロン・マスク氏が85%超の議決権を握る。
xAIはSpaceXのAI部門「SpaceXAI」に統合される。マスク氏は、xAIを独立した会社として解散し、SpaceXのAI部門「SpaceXAI」に統合すると発表した。Anthropicにデータセンター「Colossus 1」を利用させる契約の発表も、SpaceXAIが主体になっている。



