PHP研究所がAI合成偽動画に注意喚起
PHP研究所は5月26日、創設者である松下幸之助氏の画像や音声を人工知能(AI)で無断合成した偽動画に対する注意喚起を、公式Xアカウントで再発信しました。これは、声優の滝川クリステルさんのAI声帯模写を狙ったTikTok運営会社への提訴を受けて行われたものです。
同研究所は2025年12月にも同様の注意喚起を行っており、松下幸之助氏の名前や肖像を無断使用した動画が多数確認されているとしています。研究所は「実際の発言などに基づかない誤った情報や肖像、発言を無断で使用したものが含まれている場合がある」と説明しています。また、同じく松下氏の創業企業であるパナソニックホールディングスも12月に自社サイトで同様の注意喚起を行っています。
継続的な監視と対策
PHP研究所は今後も継続的に偽造動画の監視を実施し、「発見次第、該当コンテンツの調査・記録を行い、プラットフォームに対する削除申し立てや法的措置の検討を行います」としています。偽動画の拡散を防ぐため、厳格な対応を取る方針です。
関連する偽コンテンツ問題
近年、生成AIを悪用した偽コンテンツが社会問題化しています。自民党は5月12日、生成AIで本物と見分けがつかないほど精巧な偽物コンテンツを作成する「ディープフェイク」を悪用したSNS型投資詐欺への対策をまとめました。また、イタリアのメローニ首相は自身の下着姿の写真がAI合成とみられる画像を自身のSNSで公開し、偽画像が拡散される危険性について警告しました。鳩山元首相も公式YouTubeで自身のディープフェイク映像をセルフパロディとして公開し、話題を呼んでいます。
さらに、フランス当局はX(旧Twitter)とAI「Grok」の連携を強化する中、パリ検察庁がXの拠点を家宅捜索し、イーロン・マスク氏らに4月の情報提供への出頭を要求しました。英国ICOも個人データ処理を巡り正式な連携を開始しており、Grokによる性的画像生成問題は国際的な法的リスクに発展しています。生成AIで50万点以上作成か、女性著名人を模したわいせつ画像公開の疑いで31歳男逮捕の事例も報告されています。



