NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2024年7月1日、AIを活用して紙の書類を自動で電子化する新サービス「AIドキュメントデジタイズ」の提供を開始した。同サービスは、AIが書類のレイアウトを自動認識し、必要な項目を抽出してデータ化することで、手作業によるデータ入力作業を最大80%削減できるとしている。
サービス概要と特徴
「AIドキュメントデジタイズ」は、請求書や注文書、契約書など、企業が日常的に扱う多種多様な紙の書類を対象とする。AIが書類の種類を自動判別し、書式やレイアウトに応じて適切な項目を抽出する。従来のOCR(光学文字認識)技術では、書類の種類ごとにテンプレートを事前に作成する必要があったが、本サービスではAIが学習により自動対応するため、導入の手間が大幅に軽減される。
NTTコムの担当者は、「紙の書類を電子化する業務は、多くの企業で人手に頼っており、ミスや時間のロスが課題となっている。本サービスにより、業務効率化とコスト削減を実現できる」とコメントしている。
導入効果と活用シーン
同社の試算によると、1日あたり100枚の書類を処理する企業の場合、本サービスの導入により年間約1,500時間の工数削減が見込める。これは、従業員1人あたりの年間労働時間の約8%に相当する。また、データ入力のミスが減ることで、再作業や修正にかかる時間も削減できる。
活用シーンとしては、経理部門での請求書処理、営業部門での契約書管理、人事部門での入社書類の電子化などが想定されている。特に、複数の支店や拠点を持つ企業では、紙の書類を一元的に管理できるメリットが大きい。
価格と提供形態
価格は、初期費用が10万円、月額利用料が5万円から(いずれも税別)。利用枚数に応じた従量課金制も選択可能で、小規模な事業所から大企業まで柔軟に対応する。サービスはクラウド型で提供され、専用のアプリケーションやハードウェアは不要。Webブラウザからアクセスするだけで利用できる。
NTTコムは、今後もAI技術を活用した業務効率化サービスの拡充を図り、2025年度までに同事業で50億円の売上を目指すとしている。



