生成AIチャットアプリの世界ダウンロード数が減少、市場の伸びが止まる
生成AIチャットアプリ世界DL数減少、市場伸び止まる

モバイルアプリの利用動向データを機関投資家などに提供するApptopiaは2026年8月4日(現地時間)、生成AIチャットアプリの市場動向をまとめた月次レポートを公開した。同社は1500万台の消費者端末パネルを基に、主要アプリの利用者数や利用時間を毎月分析している。

市場全体の伸びが止まる

今回のレポートで目立つのは、市場全体の伸びが止まった点だ。主要な生成AIチャットアプリの世界ダウンロード数は、2026年7月に前年同月を下回った。米国の1日あたりの利用者数(DAU)シェアも、あるアプリを除いて横ばいか前月比で減少している。

ただし、そのシェアを伸ばしたアプリが、最も使い込まれているわけではない。利用者数の伸びと利用の深さは、別の動きを見せている。

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シェアを伸ばしたアプリの実態

2026年7月に米国でDAUシェアを伸ばしたのはMetaの生成AIアシスタント「Meta AI」だが、1人あたりの1日の利用時間は主要アプリの中で最も短い。

Meta AIの米国DAUシェアは、2026年6月の15%から7月は18%に上昇した。今回の集計で上昇幅が最も大きく、他の主要アプリは横ばいか前月比で減少している。米国のDAUは200万に達した。

その一方で、1人あたりの平均利用時間は主要アプリの中で最も短く、他アプリとの差は大きい。Apptopiaの米国消費者端末パネルによると、Meta AIの利用者がアプリを使う時間は1日あたり約9.5分だった。OpenAIの生成AIツール「ChatGPT」は約22分で、2倍以上の開きがある。利用者数の増加が、利用時間の増加につながっていない。

未利用者は米国で4割超

市場全体の動きも鈍い。主要な生成AIチャットアプリの世界ダウンロード数は、2026年7月に前年同月比で約2%減少した。同社の集計では、それまで前年同月比の伸びが続いていた。

米国だけを見ても、モバイル端末の利用者の約43%は生成AIチャットアプリを使った経験がない。Apptopiaは、世界ではこの比率がさらに高い可能性があると見ている。

新規参入の動きもある。中国のAI開発企業Moonshot AIは2026年7月16日、大規模言語モデル「Kimi K3」(以下、K3)を公開した。同社はK3が上位の商用モデルには及ばないとしつつ、自社の評価では最先端モデルに相当する性能を示したと説明している。AIモデルを利用者の投票で比較するリーダーボードを運営するArenaと、業務領域に特化したLLMのベンチマーク評価を手掛けるVals AIが実施した分析でも、「主要な最先端モデルと競合し得る」とされている。

この発表を受けて「Kimi」アプリのダウンロードは伸びた。1日あたりのダウンロード数では、1日だけ「Grok」を上回り、他の競合も数日間上回った。「Claude」や「Gemini」、ChatGPTには届かないものの、世界の1日あたりのダウンロード数は「Microsoft Copilot」や「Perplexity」を上回る水準を保っている。Apptopiaは、Kimiのシェアがまだ小さいとして米国市場の集計には含めていない。

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