工作機械大手のヤマザキマザック(愛知県大口町)は16日、製造業の人手不足に対応するため、加工手順や生産計画の立案に役立つ人工知能(AI)を新たに開発すると発表した。AIを使ったサービスを展開するABEJA(アベジャ、東京)と連携し、2028年度の販売開始を目指す。
工作機械への指令を学習し最適な加工を提案
新たなAIは、工作機械に指令を出すプログラムを学習し、最適な工具や加工の順番を自動的に提案する。ヤマザキマザックの工場で検証し、その後は顧客の加工実績を学んで各社ごとのモデルを構築する。
生産計画を最適化するAIも開発
これとは別に生産計画を最適化するAIも作る。AIは生産設備の停止や材料の欠品で計画を変更した事例を学習し、想定外の事態が生じた際の計画の見直しを支援する。無駄のないスケジュールを提案し、顧客の生産活動を円滑にする。
アベジャは、企業のデータを管理し、AIを安全に扱うサービスを提供している。ヤマザキマザックの山崎高嗣社長は記者会見で、業務連携について「工作機械業界でAIの重要性は増していく。役割分担によって開発時間が劇的に短くなる」と述べた。
製造業の現場では、人手確保や技能継承が課題になっている。AIを使って人手に頼る作業を減らし、生産の効率化とコスト削減を図る動きが広がっている。