東京都は2026年度から、人工知能(AI)を活用した保育園の入所判定システムを導入することを発表した。待機児童問題の解消と保育士の負担軽減を目的とし、都内の認可保育園約2,000施設を対象に段階的に展開する計画だ。
AIによる効率的なマッチング
新システムは、保護者の希望条件(勤務先、通勤時間、兄弟の在園状況など)と各保育園の空き状況をAIが分析し、最適な入所先を自動的に提案する。従来は区市町村の職員が手作業で調整していたが、AI導入により判定時間を大幅に短縮できる見込み。東京都の担当者は「保護者と保育園のミスマッチを減らし、待機児童の早期解消につなげたい」と述べている。
保育士不足への対策も
また、システムは保育士の勤務シフト作成も支援する。AIが園児の人数や行事予定を考慮して最適なシフトを組むことで、保育士の残業時間を平均で月20時間削減できると試算されている。都は2025年度までに実証実験を実施し、2026年度の本格運用を目指す。
全国への波及効果に期待
待機児童問題は全国的な課題であり、東京都の取り組みは他自治体のモデルケースとなる可能性がある。政府も「AI活用による保育の効率化は重要だ」として、同様のシステム導入を検討する自治体への補助金制度を新設する方針だ。
専門家は「AIで業務効率化を進める一方、保育の質を維持するための人的なケアも重要」と指摘している。



