ITエンジニアの約6割が「AI格差」を実感
IT人材の採用支援サービスを提供するレバテック(東京都新宿区)の調査によると、職場でAI活用スキルによる「AI格差」が生まれていると感じるITエンジニアは59.3%に達した。この調査は2026年5月26日から28日にかけて、ITエンジニア572人を対象にインターネットで実施された。
AIを使いこなせるかどうかが、エンジニアの働き方や評価を左右し始めている実態が浮き彫りとなった。格差が最も大きく現れるのは「担当できる業務範囲の差(上流工程・意思決定への関与など)」で51.3%に上った。次いで「成果の評価・昇進スピードの差」が39.5%、「アサインされる業務レベルの差」が32.4%と続いた。
世代別で見る「AI格差」の実感
AI格差を感じる割合を年代別に見ると、20代が67.4%で最も高く、以下40代(60.0%)、50代(57.4%)、30代(52.1%)の順となった。20代が最も格差を実感している背景には、AIスキルの有無がキャリア形成に直結しやすい環境があるとみられる。
また、AI格差がどのような点に現れているかについては、前述の「担当できる業務範囲の差」に加え、「成果の評価・昇進スピードの差」(39.5%)、「アサインされる業務レベルの差」(32.4%)が上位を占めた。AI活用スキルの差は業務効率だけでなく、上流工程への参加や社内での評価・昇進にまで影響を及ぼし始めていることがうかがえる。
年収格差の拡大を予想する声が65%
今後、AIを使いこなせるエンジニアとそうでないエンジニアの間で年収格差が拡大するかを尋ねたところ、「拡大すると思う」(「拡大すると思う」「やや拡大すると思う」の合計)が65.0%に上った。特に20代では「拡大する」との回答が71.5%を占め、他の年代より高かった。
この結果は、若い世代ほどAIスキルの有無が将来的な収入に直結すると見ていることを示している。AI格差は単なるスキル差にとどまらず、キャリア全体にわたる影響力を持つと認識されている。
調査概要と今後の展望
調査はレバテックが運営する「レバテックキャリア」の登録者など、ITエンジニア572人を対象にインターネットで実施。期間は2026年5月26日~28日。レバテックは「AI格差が生まれていると感じるエンジニアは約6割に上り、特に20代で顕著だ。企業はAIスキル習得の支援や評価制度の見直しが急務」とコメントしている。



