福岡、山口両県公安委員会は16日、暴力団対策法に基づき、特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)の代表者が、総裁の野村悟被告(79)(2審で無期懲役、上告中)からナンバー2で会長の田上不美夫被告(70)(同)に変更したことを官報で公示した。同会トップの交代は26年ぶりとなる。
野村被告の影響力低下が背景
福岡県警は、入手した野村被告の「引退」通知や、拘置所での組員との面会状況などから、野村被告の影響力がほぼなくなったと判断。県公安委に変更を報告した。これにより、工藤会の実質的なトップが交代したことが公に確認された。
自宅内事務所の使用制限延長見送り
また、福岡県公安委は16日、2014年11月から発出していた、野村被告の自宅内事務所(北九州市)に対する使用制限命令の延長を見送った。組事務所として使われる恐れが極めて低くなったためとしている。同日、捜査員が同事務所に掲示された使用制限の標章をはがす作業を行った。
工藤会は北九州市を拠点とする特定危険指定暴力団で、福岡県警は長年にわたり取り締まりを強化してきた。今回のトップ交代と使用制限の解除は、同組織の弱体化を示すものとみられる。



