日立ソリューションズ西日本、AI図面検索システムの最新版を7月1日提供開始
日立ソリューションズ西日本、AI図面検索最新版

日立ソリューションズ西日本は2024年7月1日より、製造業向けAI類似図面検索システム「Hi-PerBT 図面検索AI」の最新版の提供を開始する。新バージョンでは、事前学習が不要な形状検索に特化したAIエンジンと、AI-OCR技術の統合により検索精度が大幅に向上した。さらに、AI画像認識による自動補正機能を搭載し、図面比較の精度も強化。これにより、図面データの活用促進、業務効率化、製品品質の向上に貢献するとしている。

製造業が直面する課題とシステムの役割

製造業では、顧客ニーズの多様化に伴う製品の高度化・複雑化に加え、人材不足や熟練技術者の退職による技術継承が深刻な課題となっている。過去の設計資産を効率的に検索・比較・再利用することの重要性が高まる一方、膨大な図面が蓄積されているものの、類似図面の検索に多大な時間を要したり、必要な図面が見つからず結果的に同じような設計を繰り返してしまうケースが少なくない。

こうした背景を受け、同社は2020年から図面の特徴をAIに学習させ、形状と文字情報から類似図面を検索できる「Hi-PerBT 図面検索AI」を提供してきた。今回の最新版では、新たなAIエンジンの搭載により、検索機能と比較機能を大幅に強化した。

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新AIエンジンとOCR技術による検索精度向上

最新版では、形状特徴の識別に適した新AIエンジンを搭載し、図面の微細な形状差異を高精度で識別できるようになった。さらに、Microsoft AzureのAIサービスを活用したOCR技術との連携により、従来認識が難しかったCAD特有のフォントや手書き文字にも対応。テキスト認識精度が向上し、検索漏れを防止する。

比較機能では、AI画像認識技術を採用し、図面の傾き、位置、縮尺のズレを自動検出・補正。改訂前後の図面の差異を正確に抽出し、レイアウト変更による誤検出を抑制する。実際の変更箇所のみを高精度に可視化することで、設計変更時の確認工数を削減し、修正箇所の見落とし防止に寄与する。

事前学習不要で導入期間を短縮

事前学習済みのAIエンジンを採用したことにより、これまで必要だった図面データごとの個別学習が不要となった。これにより、導入前の準備期間を従来比で約2~3週間短縮し、学習用図面データの事前提供も不要となる。図面管理システム「Hi-PerBT Advanced 図面管理」との連携にも対応し、登録された属性情報と合わせた複合検索が可能。

同社は今後も、製造業のDX推進を支援するため、「Hi-PerBT 図面検索AI」を含むPLMソリューションの機能強化を継続するとしている。なお、最新版は7月1日から3日まで東京ビッグサイトで開催される「ものづくりワールド東京」に出展される。

編集部メモ:システム連携の注意点

「Hi-PerBT Advanced 図面管理」は、日立ソリューションズ西日本が提供する製造業向け図面管理システム。「Hi-PerBT 図面検索AI」は、同システムや他の図面管理ソフトウェア、Windows共有フォルダなどに保管された図面をAIで高速検索する拡張ソリューション。外部システムとの連携方法(API連携、ファイル連携など)は個別カスタマイズによる接続可否確認が必要となる。

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