Googleは2025年6月24日、AIを活用した検索機能「AI Overviews」における広告表示を正式に開始した。同社は2024年5月にこの機能を米国で先行公開し、その後、試験的に広告を表示していたが、今回の発表により本格的なマネタイズが始まった。
AI Overviewsの広告表示の仕組み
AI Overviewsは、ユーザーの検索クエリに対して、AIが複数のWebページから情報を要約し、検索結果の上部に表示する機能。今回のアップデートにより、この要約文の下部に「スポンサー」と明記された広告が表示される。広告は、検索クエリに関連性の高い商品やサービスが表示され、ユーザーがクリックすると広告主のサイトに遷移する。
Googleの広告担当バイスプレジデント、ジェリー・ディッシュラー氏は「AI Overviewsの広告は、ユーザーにとって役立つ関連情報を提供し、ビジネスにとっては新たな顧客との接点を創出する」と述べている。
広告主にとってのメリット
Googleは、AI Overviewsの広告が通常の検索広告よりもクリック率が高い可能性があると説明。AIによる要約文がユーザーの意図を正確に捉えているため、広告の関連性が高まるという。また、広告主はキャンペーン管理を通常のGoogle広告と同様に行える。
一方で、広告の表示位置が要約文の下部であるため、ユーザーが広告に気づきにくいという懸念もある。しかし、Googleは「AI Overviews自体がユーザーの注目を集める位置にあるため、広告の視認性は十分高い」としている。
今後の展開
今回の広告表示は米国向けに開始され、今後、他の国や地域にも順次拡大される予定。また、GoogleはAI Overviewsの精度向上にも引き続き取り組むとしている。同機能は2024年5月の公開以来、ユーザーから高い評価を得ており、Googleの検索エンジンの中核機能として定着しつつある。
AI Overviewsの広告開始により、Googleは新たな収益源を確保する一方、ユーザー体験の質を維持できるかが課題となる。ディッシュラー氏は「ユーザーにとって価値のある広告体験を提供することが最優先」と強調している。



