米司法省は21日、人工知能(AI)を利用して偽の企業情報を生成し、株価を不正に操作したとして、男1人を逮捕したと発表した。AIを使った株価操作事件での逮捕は初めてとみられる。
偽のプレスリリースで株価つり上げ
逮捕されたのは、米カリフォルニア州在住の男。司法省によると、男はAIを使って、架空の企業買収や提携に関する偽のプレスリリースを作成。それをインターネット上に公開し、実際に株価を上昇させた疑いが持たれている。
偽の情報は、複数の大手企業の名前を不正に使用し、あたかも公式発表であるかのように装っていたという。男は、株価が上昇した後に保有していた株式を売却し、利益を得ていたとされる。
AI悪用の新たな手口、当局が警戒
司法省は声明で、「AI技術の悪用は、投資家を欺き、市場の信頼性を損なう新たな脅威だ」と強調。今回の逮捕は、こうした不正行為に対する厳正な対処を示すものだとしている。
AIによる偽情報の生成は、これまでにない精度と速度で実行できるため、当局は新たな金融犯罪の手口として警戒を強めている。今後も、AIを悪用した市場操作の取り締まりを強化する方針。



