AIが創薬を加速、新薬候補を短期間で発見 製薬大手と連携
AI創薬、新薬候補を短期間で発見 製薬大手と連携

人工知能(AI)を活用した創薬スタートアップの「メディシナル」は19日、製薬大手の「ファイザー」と提携し、新たな抗がん剤候補を短期間で発見したと発表した。従来の手法では数年かかる初期段階を、AIの活用により約半分の期間で完了。2027年にも臨床試験を開始する計画だ。

AIが創薬プロセスを変革

メディシナルは、独自開発のAIプラットフォームを用いて、膨大な化合物データベースから特定のタンパク質に結合する分子を高速でスクリーニング。今回、肺がんの原因となる変異タンパク質「KRAS G12C」を標的とした化合物を特定した。同社CEOのジョン・スミス氏は「AIの予測精度が向上し、有望な候補を短期間で絞り込めた」と述べている。

ファイザーは、この化合物の前臨床試験を担当し、安全性や有効性を評価する。両社は2024年から協業を開始しており、今回の成果はその第一弾となる。

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製薬業界のAI活用が加速

製薬業界では、創薬コストの削減と開発期間の短縮を目的に、AIの導入が急速に進んでいる。従来、新薬の開発には10年以上の期間と数千億円の費用がかかるとされるが、AIにより初期段階の効率化が期待されている。市場調査会社のデータによれば、AI創薬の世界市場は2030年までに年間成長率30%超で拡大し、約5兆円規模になると予測されている。

今回の提携では、メディシナルがAIによる探索を、ファイザーが後期開発と販売を分担。成功報酬や売上に応じたロイヤリティも契約に含まれており、総額で最大約1,000億円規模の契約になるとみられる。

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