NECとNTT(日本電信電話)が、英国の通信大手BTグループと5G基地局の設置で協力することを発表した。この提携により、日本の高度な通信技術が英国の5Gネットワーク拡大に活用される見通しだ。
日英連携の背景
英国は2020年代後半までに5Gの広範なカバレッジを目指しており、BTグループはその中核を担う。しかし、中国のファーウェイ排除後のサプライチェーン再構築が課題となっていた。今回のNECとNTTとの協力は、この課題解決の一環として位置づけられる。
NECは5G基地局のハードウェアとソフトウェアを提供し、NTTはネットワーク設計や運用のノウハウを提供する。BTグループはこれらを統合し、英国全土での5Gサービスを強化する計画だ。
具体的な協力内容
協力の第一段階として、NECは英国の主要都市に5G基地局を設置する。設置数は2024年までに1000局を超える見込みで、これによりBTグループの5Gカバレッジは大幅に拡大する。NTTはネットワークの最適化を支援し、通信品質の向上を図る。
NECのグローバルキャリア事業責任者は、「英国市場でのプレゼンスを強化し、5Gの早期普及に貢献したい」と述べている。BTグループのネットワーク部門責任者も、「日本の優れた技術と信頼性の高いパートナーシップを歓迎する」とコメントした。
市場への影響
この協力は、日英の通信業界にとって重要な意味を持つ。日本企業が欧州の主要5Gプロジェクトに参画することで、国際的な競争力が向上する。特に、NECは欧州市場でのシェア拡大を目指しており、今回の提携はその足がかりとなる。
一方、英国にとっては、安全保障上の懸念からファーウェイを排除した後の代替調達先を確保できるメリットがある。日英の技術協力は、今後の通信インフラの標準化にも影響を与える可能性がある。
今後の展望
NECとNTTは、BTグループとの協力を第5世代移動通信システム(5G)のさらなる発展に結びつける方針だ。将来的には、6G技術の共同研究にも発展する可能性がある。日英両政府もこの動きを支援しており、技術協力の拡大が期待される。
この協力は、日本の通信技術が世界で評価されている証左であり、今後の国際ビジネスのモデルケースとなるだろう。



