日本航空(JAL)は10月8日、羽田空港第1ターミナル北ウイングの「JALファーストクラスラウンジ」と「JALサクララウンジ」をリニューアルオープンした。記念イベントには俳優・モデルの井桁弘恵さんが登壇し、ラウンジの新メニュー「JAL特製焼きカレーパン」を味わった。
ラウンジ刷新の目的と新コンセプト
10月6日には、羽田空港第1ターミナルで「羽田空港 JAL国内線ラウンジ リニューアル記念イベント&内覧会」が開催された。北ウイングの最上位ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」は「JALファーストクラスラウンジ」に改称され、座席数を約1.4倍に増強。目的別のエリア分けに加え、パーソナライズされた空間設計が施されている。また「サクララウンジ」には新たにキッズルームが設けられた。
同社は4月1日から「New Angles, New Stories~日本ともういちど出会う」をコンセプトに国内線サービスを刷新しており、国内線ラウンジ・専用保安検査場のリニューアルもその一環だ。2027年6月頃には南ウイングのラウンジもリニューアルオープン予定となっている。
日本航空カスタマー・エクスペリエンス本部副本部長の崎原淳子氏は、ラウンジ刷新の目的を「ラウンジ刷新の目的は大きく二つございます。まずひとつ目が、多様化するご利用目的に応じて、空港での滞在時間を価値あるものにすること。ふたつ目は、日本ならではの価値を五感で感じていただくことです」と説明した。
井桁弘恵さんがラウンジを体験
会場には、5月からJAL国内線の新CMキャラクターを務める井桁弘恵さんも登場し、「洗練されていて、でも温かみがあって、和の要素も含まれていて……どこか落ち着くようなずっといたくなるような居心地の良い空間だなと思います」と評価した。旅のマイルールについて「心に従う」と回答し、「旅って、心にまっすぐ従えるのが一番自分の中では魅力に感じていて。宿に居たかったら宿にいたらいいなと思うし、食べたいものがあれば食べる、歩きたかったら歩く……なるべく自分の心に嘘をつかずに、直感に沿って動くように心がけています。なので、ラウンジで自分の心をリセットして、心に余白を作った状態で旅に出るのが理想かなって思います」と語った。
続いて商品・サービス開発部の永見愛里氏が、JALファーストクラスラウンジの飲食サービスについて紹介。3つの時間帯で別メニューを用意し、季節に応じてデニッシュのフレーバーやカレーパンのフィリングなどメニュー自体を定期的に変更していく考えを示した。
井桁さんは試食として提供された「JAL特製焼きカレーパン」を一口で平らげ、「えっ、めっちゃ美味しい!! なんか本格的なカレーパンで辛さもちょっとだけあって。でも甘さもありながら、香りもすごく良くて。これって何個でも食べていいんですか?」とコメントした。
JALファーストクラスラウンジの特徴
リニューアルされた「JALファーストクラスラウンジ」は「伝統美とパーソナライズ」をコンセプトに、黒を基調とした内装を採用。ダイニングエリア、リラクシングエリア、ワーキングエリアの3つに大きく分かれている。
ワーキングエリアは、出入り口付近をクイックエリアとし、オープンながらも着席時には互いの視線が切れるテーブルを用意。扉付きの完全個室4室と半個室10ブースの計14ブースで構成され、ワイヤレス充電ができるデスクを備える。
リラクシングエリアは、組子や格子など日本の伝統技法を取り入れ、周囲の視線を遮るプライベート性のある設計。マッサージチェアも用意され、一部は御簾のようなロールカーテンで空間を区切れる。
ダイニングエリアでは、対面カウンターでのおもてなしとともに、朝昼(朝から14時まで)は「チャージ」、ティータイム(14時から16時まで)は「トキメキ」、夜間(16時以降)は「安らぎ」の3区分で、各時間帯に合わせた食事を提供する。朝昼にはお寿司などのご飯ものと種類豊富なパン、ティータイムにはスコーンや一口サイズのケーキ、夜間にはアルコール類に合うお惣菜(キッシュ、唐揚げ、白和えなど)を用意。アイランドカウンター中央の松葉石を用いた大型カウンターは期間限定のポップアップイベントに使用され、スープは朝昼とティータイム、味噌汁は朝昼と夜間に提供される。
サクララウンジのキッズルームとサービス
サクララウンジは、ダイニングエリア、リラクシングエリア、ワーキングエリアに加え、ボーネルンドが監修したキッズルームを備える。航空会社のラウンジとのコラボレーションはボーネルンドにとっても初めてとなる。
キッズルームのコンセプトは「家族みんなの心地よいフライトを準備する」。保護者がほっと一息つき、子どもは搭乗前に思いっきり遊べる空間を目指しており、ラウンジ内から内部を確認できる窓も設置。対象年齢は6カ月~12歳まで。
ダイニングエリアには、成田空港の同社ラウンジで発生したワイン瓶を再利用したアートワークや、ヘラルボニーのアートを展示する「ART CANVAS」エリアが設けられている。飲食サービスは従来のメニューに加え、久世福商店の協力による冷製の「飲む出汁」も提供する。
リラクシングエリアは滑走路が一望でき、照明を暗くしたリラクシングブースやマッサージチェアを備え、座席は利用者の目線が合わないよう配置されている。ワーキングエリアは充電設備、コピー機、電話ルーム、半個室ブースなどを備え、出発ロビーに直結するエスカレーターに隣接している。
羽田空港国内線JALラウンジのリニューアルは、“日常で見過ごしていた日本の魅力を再発見”を目指すもので、同社の国内線事業に向けた重要な基幹投資と位置付けられている。