5G基地局の設置が加速、2025年までに全国カバー率90%へ
5G基地局設置加速、2025年カバー率90%へ

総務省は、第5世代移動通信システム(5G)の基地局整備を加速し、2025年までに全国のカバー率を90%に引き上げる目標を発表した。これにより、都市部だけでなく地方でも高速・大容量通信が可能となる見込みだ。

基地局設置の現状と課題

現在、5G基地局は主に大都市圏に集中しており、地方では整備が遅れている。総務省の調査によると、2023年時点での全国カバー率は約60%にとどまっている。特に人口密度の低い地域では、通信事業者の投資が進まず、デジタルデバイド(情報格差)の拡大が懸念されている。

こうした課題に対応するため、政府は補助金制度を拡充し、通信事業者の負担を軽減する方針だ。具体的には、2024年度予算案に基地局整備のための補助金として500億円を計上した。

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目標達成への道筋

目標達成には、全国で約3万局の5G基地局を新たに設置する必要がある。総務省は、既存の4G基地局を活用した効率的な整備を促進するとともに、自治体との連携を強化する方針だ。また、地方の公共施設や観光地への優先的な設置を進めることで、地域経済の活性化にもつなげたい考えだ。

ある通信事業者の担当者は「補助金の拡充により、地方での基地局整備が加速する。2025年までにカバー率90%は達成可能だ」と述べている。

期待される効果

5Gの高速通信が全国で利用可能になれば、遠隔医療や自動運転、スマート農業など、さまざまな分野での活用が期待される。特に、医療過疎地域での遠隔診療や、農作業の自動化による生産性向上など、地方の課題解決に貢献すると見られている。

また、観光分野では、高精細なVR体験や多言語同時通訳サービスなど、新たな観光コンテンツの提供が可能になる。総務省は、5Gの普及により、2025年までに約20兆円の経済効果が見込めると試算している。

今後のスケジュール

総務省は、2024年度中に基地局整備の進捗状況を中間評価し、必要に応じて追加の支援策を検討する。2025年度末には目標達成の可否を検証し、その結果を次世代通信規格である6Gの整備計画に反映させる方針だ。

今回の目標達成に向けた取り組みは、日本のデジタル競争力の強化につながると期待されている。

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