左手のない長崎西・平木悠喜選手、甲子園で「足」の技術を駆使して挑む
左手のない平木悠喜選手、甲子園で「足」の技術を駆使

左手のない長崎西・平木悠喜選手、甲子園舞台で「足」の技術を駆使

2026年3月19日に開幕する第98回選抜高校野球大会に、21世紀枠で出場する長崎西高校の平木悠喜選手(2年)が、公式戦で初めてのベンチ入りを勝ち取りました。生まれつき左手首より先がないという身体的特徴を持ちながらも、走塁技術を徹底的に磨き、パワーも強化して、憧れの甲子園舞台に挑みます。

甲子園練習で輝いた背番号「20」の活躍

3月15日午後、阪神甲子園球場で行われた練習では、背番号「20」を背負った平木選手が、喜びを抑えきれない様子でグラウンドを駆け回りました。キャッチボールやノックの際には、右手に着けたグラブでボールを捕球すると、左手と胸の間に巧みに挟んで持ち替え、素早く右手でボールをつかんで送球します。遠目から見ると、他の選手とほとんど変わらない動きをしているように見えるほど、独自の技術を確立しています。

得意とする走塁技術の練習も熱心に行い、スタートの反復練習に加えて、三塁コーチャーの準備も入念に行いました。わずか30分間の練習時間でしたが、平木選手は充実した表情を見せ、「楽しかったです。テレビで見ていた場所で実際にプレーできて、特別な感覚がありました。本当に甲子園に来たんだなと実感しました」と笑顔で語りました。

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幼少期からの疑問と家族の支え

平木選手は保育園の頃、自身の左手について両親に率直な質問を投げかけました。「この手は小学校に入ったら大きくなるの?」という純粋な疑問に対して、父親の宏一さん(59)はどのように答えたのでしょうか。家族の温かい支援が、彼の野球への情熱を支える大きな力となっていることは間違いありません。

長崎西高校は文武両道を掲げる学校として知られ、部員たちは参考書を片手に出場校発表を待つなど、学業とスポーツの両立に励んでいます。平木選手の「人より努力する」という姿勢は、チーム全体にも良い影響を与えています。反復練習で磨かれた独自の技術は、県岐阜商・横山選手のような他校の選手たちにも刺激を与え、「勇気をもらった」という声が寄せられるなど、ロールモデルとしての役割も果たし始めています。

今回の選抜高校野球大会では、21世紀枠として選ばれた長崎西高校の活躍が注目されています。校歌がなかった選抜4強の75年前のエピソードを引き継ぎ、「甲子園で斉唱」を強調する理由も、歴史と伝統を感じさせます。平木選手の挑戦は、単なるスポーツ記事を超え、障害を乗り越える人間の強さと可能性を伝える物語として、多くの人々に感動と勇気を与えることでしょう。

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