智弁和歌山の前監督、高嶋仁さん(80)が、17日に亡くなった横浜の元監督、渡辺元智さんの死を悼んだ。高嶋さんは「高校野球は大事な人を失いました。宝を失いました」と述べた。
1994年選抜での対戦が転機
渡辺さんの横浜とは1度対戦した。1994年の第66回選抜大会2回戦で、10―2で勝ったという。その後、宇和島東(愛媛)、PL学園(大阪)、常総学院(茨城)と強豪を破り、選抜初優勝を遂げた。「今思えば、横浜に勝ったことが大きかったです」と振り返る。
松坂大輔投手の育成法を質問攻め
以来、甲子園で会うたびに質問攻めにしていた。「素質的にプロへ行けるような選手をどう育てるのか。なんで松坂大輔のような選手が育つんだ、と」と明かす。松坂投手は1年生のときからトレーニング施設を活用し、別メニューで体力づくりをさせていたといい、「1年生のときからトレーニング施設を使うなんて、私は考えたこともなかったです」と驚きを語った。
「1年生のときから計画立てて体力をつけて、けがからも守る。参考になりました。そうでないと決勝でノーヒットノーランなんてできませんよ」と渡辺さんの指導法をたたえた。
神奈川から甲子園へ
高嶋さんは「神奈川で優勝すると、甲子園に出てきても疲れていると思う。和歌山から甲子園に出ていくのとは違います。それでも勝つ。すごいです」と渡辺さんの手腕を称えた。



