第108回全国高校野球選手権山口大会は28日、山口マツダ西京きずなスタジアム(山口市)で決勝が行われ、高川学園が下関国際を5―3で破り、2年連続4度目の夏の甲子園出場を決めた。
試合経過
高川学園は初回、先頭の開原が中前打で出塁し、犠打で好機を作り、衛藤の適時打で1点を先制。その後計3点を奪われるも、五回に打線がつながって横山、三沢の適時打や相手の失策も重なり、一挙4点を返して逆転勝ちした。投げては、主戦の木下と宮崎が9回を3失点に抑えた。
下関国際は二回、奥本の適時二塁打で2点を返して一時逆転するも、四回以降は打線がつながらなかった。先発の宮本は相手打線を被安打6に抑える好投を見せたが、守備のミスによる失点が響いた。
主将のドラマ
下関国際の宮本匠主将は、2点リードの五回、連打で1点を返され、なお一死一、二塁の場面でマウンドに集まった仲間と「これまでやって来たことを信じて、どっしりと守っていこう」と声を掛け合った。その直後、打球を素早く二塁へ送球して一塁走者をアウトにし、守備でもチームを鼓舞した。
大分市出身の宮本主将は、中学2年の時に下関国際が夏の甲子園で準優勝した試合を見て憧れを抱き、坂原秀尚監督の「一緒に横浜を倒さないか」という誘いで進学。今夏は肘の痛みで本調子ではなかったが、チームを引っ張ってきた。「厳しい展開でも逆転して勝ちきる下関国際の野球で、甲子園に出場してほしい」と後輩に託した。
高川学園の衛藤諒大主将は五回、二死満塁で「絶対に打ってランナーをかえす」と強気で打席に立ち、打球が相手の失策を招き2人が生還し逆転。帽子のつばに「誰かのために」と記し、チームのために懸命に取り組んできた。九回、エース木下が三振を奪って優勝が決まると、マウンドに駆け寄り喜び合い、スタンドの家族や支えてくれた人たちを見上げて涙。「必ず日本一を目指す」と誓った。
監督のコメント
高川学園・松本祐一郎監督は「本当に選手がよくやってくれた。何が起こるか分からない中、プレーに集中して挑めた。日本一のチャンスをもらったので、全力で取りにいきたい」と語った。
下関国際・坂原秀尚監督は「これまで悔しい思いをしてきた3年生が、最後まで本当によく戦ってくれた。下関国際としての戦い方を見せることができた決勝戦だった」と述べた。
全国大会は8月5日に開幕する予定。



