将棋好きの巨人・田中瑛斗、移籍2年目でブルペンの要に
将棋好きの巨人・田中瑛斗、移籍2年目でブルペンの要に

将棋好きで知られる巨人の田中瑛斗投手(27)が、移籍2年目でブルペンの要として存在感を放っている。小学生の頃に父が木の端材で作った盤で駒の動かし方を覚えて以来の愛好家で、2023年には球界の将棋王を決める大会「球王戦」に出場した経験もある。

心理戦を重視する投球スタイル

田中投手は「相手の顔を見て、どう考えているかを読む遊びが好き」と話し、シーズンオフには同じ理由で麻雀も楽しむ。「野球も一緒。打者の表情や動きを見ながら、自分は配球を組み立てていく」と語る。

日本ハムから移籍1年目の昨季は、150キロ前後のシュートで右打者の懐をえぐり、バットをへし折る豪快な投球を見せた。一方で、左脚を上げる速さや間合いを複数パターン使い分け、打者のリズムを崩す工夫で「ここぞ」の1球でタイミングを外した。

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進化を続ける勝負球

今季は植え付けたシュートのイメージを逆手にとり、反対方向に大きく曲がるスイーパーを効果的に交えて幻惑する。打者の頭にないカーブでカウントを稼ぎ、見逃し三振を奪う場面もある。シュートを警戒してベースから離れて立つなどの対策を講じられる中、「進化しないと通用しない。ワンパターンにならないように」と知恵を絞る。

9日のヤクルト戦では好調の4番・増田をシュートの3連投で詰まらせて一ゴロに仕留め、2年連続30ホールドに到達。「全てはシュートをより生かすため」と強調し、相棒と呼ぶ特殊球で勝負していく信念はぶれない。

盤上でもマウンドでも変わらぬ姿勢

将棋でも、相手の心理を読みつつ、「自陣の王将の周りをガッチリ固めたら、後は攻められるだけ攻めまくる」のが信条。勝つための試行錯誤を尽くした上で、最後は度胸満点に切り込んでいく姿勢は、盤上でもマウンドでも変わらない。根っからの「勝負師」がブルペンを支えている。

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