第108回全国高校野球選手権佐賀大会は26日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝が行われ、第1シードの佐賀商が4-1で北陵を退け、8年ぶり17度目の夏の甲子園出場を決めた。ノーシードから勝ち上がった北陵は2年連続の準優勝となった。佐賀商は一回に3点を先取して試合を有利に運び、つけいる隙を与えなかった。
立花選手の決意の一打
佐賀商の立花孝紀選手は「自分が決めないと」と気持ちを奮い立たせた。一回の攻撃は安打と四球で一死一、二塁の好機を作った後、前を打つ4番が倒れていた。流れをつかむため、何としても先制点がほしい場面。3ボール1ストライクから自慢のバットコントロールで捉えた打球は鋭く三遊間を破り、二塁走者を本塁へ迎え入れた。
父の背中を追いかけて
立花選手の父・和幸さん(50)は1994年に佐賀商が全国制覇した時の中堅手だ。父のプレーを動画で見て育ち、自身も甲子園を目指して入学した。しかし、昨夏までの2年間はいずれも3回戦敗退で、「父の偉大さを肌で感じた」と語る。それでも、佐賀商はかつて強かった「古豪」ではなく、今も強い「強豪」だと父に言い続けてきたという。身長は1メートル63だが、毎日1リットルの牛乳を飲みながら鍛えた体は、がっちりしている。
扇の要としてチーム支える
捕手として送球の正確さやプレー判断の速さを磨き、堅守を売りとするチームの要として活躍。今大会5試合を戦い、平均失点は1.4を記録した。東條陽大投手(3年)や溝口童夢投手(3年)を巧みにリードした。父の和幸さんは「視野が広くなった」と長男の成長を認める。
甲子園での目標
甲子園での目標を問われると、立花選手は「全国制覇しか見ていない」と言い切った。チームが8年ぶりに臨む大舞台で、県勢初優勝をもたらした父の背中を追いかける。



