巨人は6日、広島とのセ・リーグ戦で4-0と零封勝ちし、同一カード3連勝を飾った。先発の小笠原慎之介投手が約3年ぶりとなる完封勝利を挙げ、移籍後初の白星を手にした。打線は三回に泉口が3ラン、六回に佐々木が適時打を放ち、試合を優位に進めた。
打球直撃も後続を抑え雄たけび
試合後、小笠原は打球を受けた左脚にアイシングを施してから報道陣の取材に応じた。「たぶん大丈夫」と苦笑しつつ、痛みを忘れるほどの熱投で完封を成し遂げた。
前夜はベンチ入りした投手10人全員を使い切った延長十一回の総力戦。その翌日の先発を託された小笠原は「(長い回を投げろという)何かのメッセージかなと思った。少しでも(ブルペンを)休ませられたらと思った」と振り返る。
その思いが前面に出たのが六回の投球だった。五回まで1安打に抑えていたが、二死から菊池の打球が左脚を直撃するアクシデント。それでも「一回マウンドを降りたら流れが変わってしまう。直感でベンチに戻らない方がいいと思った」と続投し、走者を得点圏に背負った場面で佐々木を空振り三振に仕留め、雄たけびをあげた。
移籍後8登板で7度目のQS
七回以降も球威は落ちず、最後まで三塁を踏ませなかった。27個目のアウトを奪って捕手の大城と抱き合い、ようやく笑みがこぼれた。
7月の移籍後初先発から毎週日曜の登板を続ける小笠原。投手陣全体に疲れが見える夏の盛りに、この日を含む8登板中7登板でクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)と安定感を発揮している。週の最後に長い回を投げられる先発が控えるのは、フル回転する救援陣にとって頼もしい存在だ。
杉内コーチも称賛、通算50勝に到達
杉内投手チーフコーチは「すごく助かった。1人で投げ抜いたのはかなりうれしい」と手放しでたたえた。
この登板で日本での通算50勝と1000投球回到達の節目を迎えた小笠原。登板後の第一声は「救援陣を助けられて良かった」だった。6月に加入した先発左腕の存在感は、シーズン最終盤にいっそう高まっている。



