日本学生野球協会は2026年7月17日、審査室会議を開き、高校8件、大学1件の処分を決定した。その中で、和歌山県有田市の箕島高等学校(箕島高)において、野球部内で発生したいじめを隠蔽したとして、昨年度まで指導にあたっていた前監督と前部長を無期謹慎処分とした。
いじめ隠蔽の経緯と処分内容
協会の発表によると、前監督らは2025年7月、いじめに悩む生徒側から相談を受けながら、校長に対して「一過性の暴力行為」と報告し、保護者には「口外しないでほしい」と要請した。さらに、いじめに加担した複数の部員を2025年夏および秋の公式戦に出場させたほか、被害者に対して暴言を浴びせて精神的に傷つけた。
これらの行為は、日本学生野球協会の倫理規定に反するものとして、前監督と前部長に対して最も重い処分である無期謹慎が科された。無期謹慎は、将来にわたって野球指導に携わることができない処分であり、実質的に野球界からの追放を意味する。
学校の既存処分と異動の状況
箕島高校自体は、2026年5月から2か月間の対外試合禁止処分を既に受けていた。この処分は、いじめ問題の初期対応の不適切さに対するものであったが、新たに前監督ら個人の責任が問われる形となった。
前監督と前部長は2026年春、他校に異動しており、現在は野球の指導には関わっていないとされる。しかし、無期謹慎処分により、今後の指導活動は一切禁止されることになる。
日本学生野球協会の姿勢
日本学生野球協会は、いじめや隠蔽行為に対して厳正に対処する姿勢を明確にしている。今回の処分は、指導者による不正行為や生徒の安全軽視が許されないという強いメッセージを示すものとなった。協会は今後も、学生野球の健全な発展と倫理の徹底を図る方針である。



