智弁和歌山・和気投手、昨春選抜の雪辱果たす 横浜に投げ勝ち決勝進出
智弁和歌山・和気投手、昨春選抜の雪辱 横浜に投げ勝ち決勝進出

智弁和歌山のエース・和気匠太投手(3年)が、昨春の選抜大会決勝で敗れた横浜に8回1失点の好投で雪辱を果たし、決勝進出を決めた。

立ち上がりのピンチを最少失点で切り抜ける

立ち上がりに猛攻で先制を許し、なおも1死満塁の場面。それでも和気は優勝候補・横浜の圧力に動じなかった。「最少失点で切り抜けようと意識を変えた」と後続を打ち取ると、その後は140キロ前後の直球と変化球を丁寧に低めに集め、8回1失点にまとめた。

中谷仁監督も「今日の勝利は和気に尽きる。野手も勇気づけられたと思う」と目を細める。伝統の強打が注目されがちな智弁和歌山だが、少ない失点で流れを呼び込む投手陣もまた、5年ぶり4度目の頂点を目指すチームを牽引する。和気はその中心として、3試合に先発して19回2失点と好調をキープしている。

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昨春選抜の悔しさが原動力に

好投の原動力になったのは、準優勝に輝いた昨年春の選抜大会だ。当時の同校の部員数は25人。記録員やボールパーソンを含む24人は甲子園の土を踏んだが、和気はただ1人、スタンドから試合を見守っていた。その決勝で横浜に大敗。マウンドで躍動する織田翔希(3年)に、うらやましさを覚えた。

「自分の同級生がああやって活躍している。自分も頑張らないと」。自らの課題や生活態度全般を見つめ直すきっかけになった。あの日、スタンドから見つめるしかなかった織田に大舞台で投げ勝ち、決勝進出を決めた。

「まだ正直実感はないけど、決勝まで来られたのは事実。あとは思い切っていくだけ」。5年ぶりの栄冠をつかむその時まで、エースに慢心はない。

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