大相撲名古屋場所(愛知県体育館)は20日、千秋楽を迎え、関脇豊昇龍(26)=モンゴル出身、立浪部屋=が14勝1敗の成績で初優勝を遂げた。モンゴル出身力士の優勝は史上8人目で、同国出身の横綱照ノ富士に次ぐ快挙となった。
豊昇龍、貴景勝を破り優勝決定
千秋楽の結びの一番では、大関貴景勝(30)=千賀ノ浦部屋=を寄り切りで破り、優勝を確定させた。立ち合いから鋭い突きを見せ、貴景勝の攻めを防ぎながら、最後は右四つに組み止めて寄り切った。取組後、豊昇龍は「まだ実感がわかない。応援してくれた皆さんに感謝したい」と語った。
14勝1敗の好成績、大関取りへ前進
今場所の豊昇龍は、初日から8連勝と好スタートを切り、その後も安定した相撲を続けた。唯一の黒星は12日目の大関霧島戦で、立ち合いの変化に屈したものの、その後は立て直して3連勝で締めくくった。優勝により、次場所での大関昇進が確実視されている。日本相撲協会の審判部は、豊昇龍の大関昇進を推す声が強いとしている。
モンゴル出身力士の活躍が際立つ
モンゴル出身力士の優勝は、2023年九州場所の大関霧島以来、約8か月ぶり。過去には横綱朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士らが名を連ねており、豊昇龍はその系譜に加わった。豊昇龍は「モンゴルの先輩たちに追いつけるよう、これからも頑張りたい」と抱負を述べた。
貴景勝は大関の意地見せるも及ばず
大関貴景勝は11勝4敗と健闘したが、優勝には届かなかった。千秋楽の取組では、立ち合いから圧力をかけたが、豊昇龍の防御を崩せず、最後は寄り切られた。それでも貴景勝は「自分の相撲は取れた。次につなげたい」と前を向いた。
名古屋場所の観客動員数
今場所の観客動員数は、15日間で延べ約12万人(主催者発表)に上り、昨年の名古屋場所を上回る盛況だった。愛知県体育館は改修工事のため、今回が最後の開催となり、次回からは新会場で行われる予定だ。



