18日に開幕する愛知・名古屋アジアパラ競技大会(読売新聞社協賛)を前に、パラパワーリフティング女子50キロ級出場の山本恵理選手(43)が6日、名古屋市立香流中(名東区)で、共生社会について考える出前授業に参加し、生徒と交流して大会での活躍を誓った。
夢を追い続けた山本選手の歩み
神戸市生まれの山本選手は昨夏、名古屋市に引っ越して活動している。先天性の二分脊椎症で、生後1か月で手術を受け、両足が不自由になった。小学校から始めた水泳で成績を伸ばしたが、高校生の時に低温やけどが悪化し、パラリンピック出場の夢を断念せざるを得なかった。
その後、北京、ロンドン、リオの各大会にはスタッフやボランティアとして参加。2016年にパラパワーリフティングの体験会に誘われ、足や腰の支えがなく上半身の力だけで40キロを挙げ、「夢を再び追いかけよう」と決意した。東京大会は出場を逃したが、「今大会は本当に夢を持ちチャレンジを続けたことで巡ってきた」と語る。
生徒と共にルールを考え、実践
この日のイベントは日本財団パラスポーツサポートセンターの「あすチャレ!(明日へのチャレンジ)」事業の一環で、3年生約130人が受講。自己紹介で山本選手は「私は今大会への出場が叶った。夢は叶う」と呼びかけた。
その後、山本選手と生徒らは車椅子でも一緒に遊べる鬼ごっこのルールを話し合い、実践した。生徒らは20日に今大会を観戦する予定で、男子生徒(15)は「チャレンジはささいな日常から、と知った。パラ大会も選手を応援したい」と話した。
目標は60キロ以上を美しく
山本選手は今大会の目標を「60キロ以上を美しく挙げること」と掲げて臨むつもりだ。