サッカーW杯グループ最終戦で、日本代表はスウェーデンと対戦する。森保一監督は、相手の怪物FWビクトル・ヨケレスを封じるため、ミラーゲームを仕掛ける構えだ。これまでの様々なシミュレーションが行われてきたが、試合は予測不能であり、柔軟な戦略が求められる。
相手の消耗と士気を見極める
相手がブラジルやモロッコのような格上なら、慎重な戦いが適切だ。しかし、スウェーデンが消耗し士気が低下している場合、日本は強気の陣形を取るべきかもしれない。一方、チュニジア戦では正面からの突破が有効だったが、格下を侮ると痛い目に遭う。
「兵は詭道なり」という孫子の教え通り、相手を欺き変幻自在の戦いができるかどうかが鍵となる。単に「W杯優勝」という目標を掲げるだけでは、敵に敗れるのがオチだ。
真っ直ぐな想いだけでは勝てない
W杯は、アマチュアスポーツのような純粋さだけでは勝てない舞台だ。プロとして数十億円を稼ぎ、毎週末スタジアムを沸かせる歴戦の戦士たちが集い、国を背負って戦う。サッカーに求められる「騙し合い」の本質は、世界線が異なる。
W杯を妄想的イメージで言語化するなら、それはお祭りではない。「深く根差した業を自らの正義としてかざし、立ちふさがる相手とぶつけ合い、その正義の応酬の中で決着をつける」という、血みどろのバトルだ。
上田綺世の活躍とチームの状態
前戦のチュニジア戦では、FW上田綺世が2得点1アシストの大活躍を見せた。この勢いをスウェーデン戦でも維持できるかが注目される。日本代表は、グループステージ突破に向けて勝ち点が必要であり、引き分け以上が求められる。
森保監督は「スウェーデンは強敵だが、我々のサッカーを貫く」とコメント。ヨケレスに対するマークは徹底して行う方針で、センターバックの板倉滉や冨安健洋が中心となって封じる計画だ。
スウェーデンの強みと弱点
スウェーデンは、高さとパワーを活かしたサッカーが持ち味。特にヨケレスは身長195cmの大型FWで、得点力が高い。しかし、チーム全体の運動量に課題があり、後半に失速する傾向がある。
日本は、ポゼッションを高めつつ、カウンターで相手の隙を突く戦術が有効と見られる。中盤では田中碧や守田英正がボールを収め、三笘薫や伊東純也のスピードを活かした攻撃が鍵となる。
ミラーゲームの効果
ミラーゲームとは、相手のフォーメーションや戦術を模倣することで、相手の強みを打ち消す戦略だ。日本はスウェーデンに対して、同じ4-4-2システムで臨む可能性が高い。これにより、ヨケレスにボールが入る前にプレッシャーをかけ、自由を奪う狙いだ。
過去の対戦では、日本はスウェーデンに苦戦しているが、今回のチームは異なる。森保監督は「相手の分析は十分にできている。あとは選手の実行力だ」と語った。
試合は現地時間6月25日、決戦の火蓋が切られる。



