福岡ソフトバンクホークスの正木智也外野手(26)が14日、北海道日本ハムファイターズ戦でプロ2度目となる4安打を記録し、打撃開眼の背景に昨年の左肩脱臼があったことを明かした。チームは4―2で勝利し、3連勝でリーグ最速の50勝に到達した。
九回の勝負強さ
九回、1点勝ち越した後の1死満塁の場面。正木は1ボール2ストライクと追い込まれたが、真ん中低めのフォークを左翼線にはじき返し、2点適時打で試合を決定づけた。「予想していなかった球がきた。(配球の)読み間違い。ちょっと三振も頭によぎったけど、何とか当てて前に飛ばそうと思った」と振り返る。開き直りの強さが今季の正木の特徴だ。
左肩脱臼が転機に
プロ5年目の正木は、右打ちのスラッガーとして期待されながら、選手層の厚いチームで伸び悩んでいた。昨年4月に左肩を脱臼し、長期離脱を余儀なくされた。再発防止のための筋力トレーニングで体が一回り大きくなり、さらに左肩に負担をかけないよう右手を離さない打撃フォームに変更。スイングが安定し、選球眼も向上した。6月下旬に放った本塁打の打球速度は188.5キロに達し、日本のみならず大リーグでもトップクラスの数字だ。
五回に先制ソロ
この日は五回に12号先制ソロ本塁打を放つなど、4打数4安打2打点の活躍。正木は「いろいろと経験し、やみくもにボールを振ることがなくなった。その割り切りができている」と語った。
小久保監督も称賛
小久保裕紀監督は、代打で決勝の適時二塁打を放った柳町達について「よく打った。今年の島本(日本ハムの島本浩也投手)はなかなか打てるピッチャーじゃないですから。代打でそんなに簡単じゃない。よくあそこで仕留めてくれた」と評価。柳町は慶応大学時代のチームメートである正木の活躍を刺激にしたと明かし、「正木もホームランを打って、(日本ハムの)郡司(裕也)も3本も打ったんで。郡司に打率を抜かされちゃうと思って僕も頑張りました(笑)」と笑顔を見せた。
首位固め加速
「攻撃型の1番打者」として正木が引っ張るチームは、この勝利で3連勝。50勝に一番乗りし、首位の座を着々と固めている。



