サッカー日本代表がウルグアイ代表と対戦した9月24日の国際親善試合で、会場となったキューアンドエースタジアムみやぎ(宮城県利府町)周辺の交通渋滞が問題視された。2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会の会場にもなった東北屈指のスタジアムだが、イベント開催時の渋滞は常態化しており、今回は県知事が運営に苦言を呈する事態になった。
4万人超が来場し、駅やスタジアム周辺で混雑
午後7時5分キックオフだった試合には、4万人を超す観客が来場した。試合前から周辺の駅ではバスやタクシーを待つ長蛇の列ができた。試合終了後にはスタジアム周辺で渋滞が起き、地元紙の河北新報によると、最後のタクシー利用者がスタジアムを出たのは日付が変わった頃だったという。
もともと、最寄りのJR利府駅まで徒歩で3.5キロ、JR岩切駅まで4.5キロあり、交通の便は悪い。宮城県の村井嘉浩知事は、9月28日の会見で「主催者がきちんと対策すればそれほど混まずにさばける。ノウハウの蓄積が課題」と指摘した。
バス運転手不足と準備の経緯
興行の主催は日本サッカー協会(JFA)だが、観客のアクセス確保は試合会場のある宮城県サッカー協会が担っていた。県協会によると、試合に向けた準備は昨年12月から進めてきたという。
課題として挙がったのは、バス台数の減少だった。7年前に同じスタジアムで日本代表戦を開いたときは約120台を確保し、往復合わせて約2万人を運んだ。ただ、今回は約100台で1万3千人ほどしか運べなかった。運転手不足や9月の修学旅行シーズンと重なったことが要因という。
場外駐車場の拡充と徒歩利用の促進
試合日には最寄り駅から会場までのウォーキングイベントを開いて、少しでも鉄道と徒歩の利用を増やそうとした。ただ立地を考えると、観客の多くは車で来場する。県協会は近隣の大規模商業施設の駐車場約1200台を借り上げるなど、場外駐車場の数を19年当時と比べて3倍以上に増やした。