明大、3年ぶり箱根駅伝へ充実の夏合宿 大志田監督「昨年の今ごろとは大違い」
明大、3年ぶり箱根駅伝へ充実の夏合宿 大志田監督

明治大学が3年ぶりの箱根駅伝出場を目指し、新潟県妙高市で充実の夏合宿を行っている。大志田秀次監督は「昨年の今ごろとは大違い。しっかり脚作りをしたい時期に、まずまずの練習ができている」と手応えを語った。

30キロ走で約20人が集団ゴール

標高約600メートルの妙高高原スポーツ公園で、約40人の長距離部員が起伏のある周回コースでの30キロ走に挑んだ。午後3時半のスタート時は気温30度超の中、約30人のAチームはこまめに給水を取りながら後半にかけてペースを上げた。中盤を過ぎると集団からこぼれるランナーも出たが、約20人の選手が最後まで一丸で走りきった。

「自由過ぎる」と感じた新体制の改革

明大は1920年の第1回箱根駅伝に出場した4校の一角で「オリジナルフォー」と称される古豪。戦前を中心に優勝7回を誇るが、1949年以来70年以上頂点から遠ざかる。最近は2024年に20位に沈み、以降2大会連続で予選会敗退と苦境にある。

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大学は昨年、創立150周年に当たる2032年大会の箱根総合優勝を目指すプロジェクト「Mの輝きを再び」をスタート。指導体制を一新し、新指揮官に大志田監督を起用した。中大出身の大志田監督は、実業団のホンダや中大で指導した後、2011年に東京国際大監督に就任。2016年に箱根初出場、2021年に出雲駅伝初優勝を遂げ、2023年に退任していた。

新指揮官が最初に感じたのは「自由過ぎる」こと。門限の点呼後にいなくなる選手がいたり、コンサートを理由に練習時間変更を希望する選手がいたりした。「箱根駅伝を目指す学生として、当然すべきことをせず、やりたいことは主張している印象だった」と振り返る。

規律と自主性の両立でチーム力向上

まず午後10時の門限を徹底し、新任の明大OB射場雄太朗コーチが寮に居住。指揮官も週4日ほど寮で寝泊まりするようにした。大志田監督は「多少息苦しさはあるかもしれないが、青学大、駒大など強豪校でもやってきたこと。箱根で上位を目指すなら、最低限の規律は必要」と語る。

新体制1年目の予選会は、突破できる10位まで1分58秒差の12位。指揮官は「予選会突破にはこの練習が必要だと、私が理想を求めすぎ、オーバートレーニングになる選手が出てしまった」と反省を踏まえ、今季は選手との対話を増やし、体調によって練習内容を選手に選択させている。この日の30キロ走でも、普段Aチームの選手がBチームで走る姿が見られた。「やらされるのではなく、自ら考えてやることで責任感が醸成され、体調管理にプラスになれば」とする。

ダブル主将が引っ張る新チーム

今季の新チームは、1年時に箱根駅伝を走った大湊柊翔、綾一輝の4年生によるダブル主将体制。綾は「昨年は個々の目標が明確ではなかった」との考えから、過去5年間の予選会の記録を分析し、チーム目標を予選会5位突破と設定。「チーム10番目は1時間4分切り、主力3人ほどは1時間2分台」など具体的な数値目標を立てた。「明確な目標を共有し、チームに一体感が出てきたと思う」と胸を張る。

前回予選会でチームトップの大湊は、「予選会では皆が大崩れせず、正直力負けだった。やはり、チーム力を上げることが第一」と言い切る。この日の30キロ走では序盤から集団を抜け出してハイペースを刻み、「背中で引っ張るタイプ」を自任する。「今後の夏合宿では、きつい練習で先頭に立つ姿を、もっともっと後輩たちに見せていきたい」と意気込む。

大志田監督は「2人がよくリードしてくれている。今のところ、昨年以上の手応えは確かにある」と語り、古豪復活への道のりは明るく開けつつあるようだ。

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