愛知・名古屋アジアパラ大会のブラインドサッカー男子1次リーグで、世界ランキング3位の日本は16日、同5位の中国に0-1で敗れた。4月のアジア選手権決勝でも同じ相手に0-1だったが、主将の川村怜は二つの敗戦の間にチームの変化を感じている。
守備と攻撃で見せた進化
川村は「取り組んできたことを発揮できた時間帯はかなり多かった」と振り返る。守備では選手が連動し、ポジションを入れ替えながら対応。攻撃でも中盤でボールを受けて前を向き、相手を引きつけて逆サイドへ展開した。
「半年前に比べるとかなり成長した」と川村。中国の選手との競り合いでも、フィジカル面で押し込まれる感覚はなかったという。
課題は決定力と締めの場面
ただ、手応えは結果には結びつかなかった。0-0で迎えた後半、残り3分を切ったタイミングで失点。好機も生かせなかった。4月のアジア選手権で得点王になった20歳の平林太一は「(試合展開は)途中まで本当に思い描いた通り」と振り返りながら、足りなかったものを「決めきるところと、最後に締めるところ」と表現した。
若い力が加わり世代交代進む
チームには変化もある。中川英治監督は「無理におし進める必要はない」としつつ、アジアでは日本の世代交代が最も進んでいるという認識を示す。今回の代表には20歳の平林に加え、17歳の林健太、16歳の大元壮も名を連ねた。途中出場の林は少ない時間で足元の技術を見せた。
目標は中国への雪辱ではなく、当初からあくまで「アジア制覇」だという。戦う形を整え、若い力も加わった。半年前と同じ0-1の敗戦で終わらせない。決勝戦に進むために、1次リーグの残り4試合で進化を示したい。