バスケットボール男子日本代表が、パリオリンピックでの初勝利を目指して準備を進めている。日本は過去にオリンピックで6度出場しているが、未だに1勝も挙げられていない。1976年モントリオール大会以来の出場となった2020年東京オリンピックでは、グループリーグで3戦全敗に終わった。しかし、近年の強化の成果により、世界との差は確実に縮まっている。
過去の五輪成績と現状
日本がオリンピックで最後に勝利したのは、1972年ミュンヘン大会のフィリピン戦まで遡る。それ以降、1998年世界選手権(現ワールドカップ)でも勝利はなく、国際舞台での苦戦が続いている。しかし、2019年ワールドカップではアジア最上位となり、東京五輪出場権を獲得。2023年ワールドカップではフィンランドに勝利し、アジア勢として最高の順位(19位)でパリ五輪出場権を勝ち取った。
パリ五輪では、日本はグループBに入り、ドイツ、フランス、ラトビアと対戦する。いずれも強豪だが、強化試合ではフランスに勝利するなど、手応えを掴んでいる。日本バスケットボール協会の川淵三郎会長は「過去の五輪とは違い、勝負できるチームになった」と自信を見せる。
白星への鍵:ディフェンスと3ポイントシュート
日本が勝利するためには、ディフェンスの強度と3ポイントシュートの成功率が鍵となる。特に、NBAでプレイする八村塁選手と渡邊雄太選手の存在は大きく、両選手が攻守でチームを牽引する。八村選手は「自分たちのバスケットを徹底すれば、勝機はある」と語る。
また、富永啓生選手や河村勇輝選手など、若手選手の成長も見逃せない。彼らのスピードとシュート力は、世界と戦う上で大きな武器となる。さらに、ホーバス監督の戦術も注目される。彼は「走るバスケット」を掲げ、速攻とアウトサイドシュートを重視している。
対戦相手の分析と展望
グループBのドイツは2023年ワールドカップ優勝国であり、世界ランキング3位。フランスは同9位で、NBA選手を多数擁する。ラトビアは同8位で、強力なインサイド陣を誇る。日本は世界ランキング26位と格下だが、強化試合でフランスに勝利した実績がある。
日本が初勝利を挙げる可能性が最も高いのは、ラトビア戦と見られる。ラトビアはポルジンギス選手を欠く可能性があり、日本がインサイドで優位に立てるかもしれない。また、ドイツやフランスに対しても、3ポイントシュートが当たれば金星も夢ではない。
バスケットボール専門家の佐々木氏は「日本は過去最高のチーム。特に八村と渡邊の経験値が大きい。初勝利は十分可能」と分析する。一方、課題としてリバウンドの弱さやターンオーバーの多さを指摘する声もある。
パリ五輪のバスケットボール競技は、7月27日から8月10日まで行われる。日本代表の初戦は7月27日、ドイツ戦。国民の期待は高まるばかりだ。



