巨人がヤクルトに今季初のカード勝ち越しを決めた。四回にダルベックの犠飛で同点とし、七回に笹原が2ラン。投手陣はヤクルト打線を1安打に封じた。
七回2死一塁、笹原が放った一振り
犠飛で1点を取り合ったまま膠着した展開を動かしたのは、巨人・笹原のバットだった。5日のプロ初アーチに続く決勝本塁打で、チームを再び勝利に導いた。
七回二死一塁。丸山翔の浮いてきた変化球を逃さなかった。「甘い球は積極的にいこうと常に思っている」。腕をたたんで上からかぶせるようにバットを振り抜くと、打球は右翼ポールぎりぎりに飛び込む2号2ランとなった。
けん制死のミスを自ら取り戻す
五回に四球で出塁した直後、一塁けん制でタッチアウトになっていた。「何とか取り戻すために必死だった。最高の結果になって良かった」。失敗しても、ただでは終わらないたくましさが備わっている。
「活躍しなかったら(プロ野球人生が)終わる」との覚悟で臨んだ5年目の今季。6月下旬に支配下に復帰し、2度目の先発だった7月5日の中日戦でプロ初本塁打を放ったが、「1試合打ったところで(自分の立場は)何も変わらない」と安心した様子は一切なかった。
休日返上で打ち込む、育成出身22歳の危機感
その翌日の休養日、ジャイアンツ球場には打撃マシンを打ち込む姿があった。「体を動かした方が(次の日に)いい動きができるんじゃないか」。常に抱いている危機感が、育成出身の22歳を突き動かしている。
5試合続けて右翼で先発起用され、いずれも安打をマーク。橋上監督代行は「非常に内容のいい打席が続いているので、毎打席、期待しながら見ている」と賛辞を惜しまない。パンチ力と懸命さが魅力の右打者への期待は、日増しに高まっている。



