トランプ大統領の介入で処分が猶予された経緯
2026年サッカーW杯北中米大会で、米国代表フォワードのフォラリン・バログン選手が相手選手の足を踏みつけたとして退場処分を受け、国際サッカー連盟(FIFA)が科した出場停止処分を1年間猶予した判断を巡り、波紋が広がっている。バログン選手は決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で退場となり、6日に行われるベルギー戦を欠場する見通しだったが、FIFAは5日に処分の猶予を発表。その後、ドナルド・トランプ米大統領がジャンニ・インファンティーノFIFA会長に処分の見直しを要請していたことが明らかになった。
UEFAや各国監督から批判の声
欧州サッカー連盟(UEFA)は今回の判断について「レッドラインを超えた」と厳しく批判し、「時にはルールに解釈の余地はあるが、この場合はそうではない」と反発した。ベルギー代表のルディ・ガルシア監督は記者会見で「W杯では7月5日が4月1日のエイプリルフールの日になったとは知らなかった」と皮肉を込めて述べた。ノルウェーのスターレ・ソルバッケン監督もFIFAが「大きな間違いを犯した」と非難した。
クロップ氏も「狂っている」と発言
ドイツ代表の次期監督に就任するユルゲン・クロップ氏は「これは我々のゲームであり、彼らのものではない。本当にこれを(トランプ氏とインファンティーノ氏の)二人で解決したのなら、それは狂っている」と語り、政治介入を強く批判した。
FIFA会長は独立した手続きを主張
インファンティーノ会長は6日、FIFAの処分に関する手続きは独立しており、影響を与えることはできないと主張した。ベルギー側は抗議したが、FIFAは「受理できない」として却下している。この判断はサッカー界の公平性や独立性に疑問を投げかけるものとなっており、今後の影響が注目される。



