国際サッカー連盟(FIFA)は11日、サッカーW杯北中米大会準々決勝のイングランド対スイス戦(実際はノルウェー戦の誤りだが原文ママ)で、イングランドの同点ゴールの起点となったボールが上空カメラのケーブルに当たったように見えたとして得点無効を主張する声に対し、それを裏付ける「証拠はない」と発表した。
試合の経緯と抗議
米フロリダ州マイアミのマイアミ・スタジアムで行われた一戦の前半アディショナルタイム、イングランドのジュード・ベリンガムがゴールを決めて1-1の同点とした直後、ノルウェーの選手たちはフランス人のクレマン・トゥルパン主審に対して抗議を行った。選手たちは、ゴールに至るプレーの起点となったオルヤン・ニランドのゴールキックの映像で、ボールの軌道が突然変化し、イングランドのMFエリオット・アンダーソンの足元へと落ちていくように見えたと主張。競技規則上、このような場合はプレーを停止し、ドロップボールで再開されるべきだと訴えた。
FIFAの調査結果
しかしFIFAは、ボールに埋め込まれたチップセンサーのデータにより、ボールがケーブルに接触した形跡は認められなかったと明らかにした。FIFAは声明で、「前半45+2分のノルウェー戦におけるイングランドのゴールの前、コネクテッド・ボール内のセンサーは、ボールが空中にある間に『ボールの鼓動』の急激な変化を示さなかった。したがって、ボールが頭上のケーブルに接触し、それによってボールの動きが変わったという証拠はない」と説明した。
技術的検証の意義
今回のケースは、最新のテクノロジーが試合の判定にどのような影響を与えるかを示す好例となった。FIFAはコネクテッド・ボール技術を導入しており、センサーデータにより客観的な判断が可能となった。一方で、映像だけでは判断が難しい微妙なプレーも存在するため、今後も技術の進化とルールの整合性が求められる。



