NVIDIAは2025年8月23日、2025年度第2四半期(2025年5月~7月)の決算を発表した。データセンター向けGPUの需要が引き続き拡大し、同セグメントの売上高は前年同期比154%増の103億ドルに達し、過去最高を更新した。同社全体の売上高は135億ドル(前年同期比101%増)で、市場予想の約112億ドルを大幅に上回った。
データセンター向けGPUが好調、AI需要が牽引
データセンター向けGPUの売上高は、前四半期からも21%増加しており、AI(人工知能)関連の需要が引き続き旺盛であることを示している。NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン氏は「生成AIのトレーニングと推論の両方で、当社のGPUへの需要が加速している」と述べ、特にクラウドプロバイダーや大手インターネット企業からの受注が好調であることを強調した。
同社のデータセンター向けGPUには、Hopperアーキテクチャを採用した「H100」や、最新の「H200」が含まれる。これらの製品は、大規模言語モデル(LLM)や画像生成AIなどのトレーニングに広く利用されている。NVIDIAは、2024年第4四半期に次世代アーキテクチャ「Blackwell」を投入する計画で、さらなる成長が期待される。
ゲーミング向けも堅調、自動運転分野は伸び悩む
ゲーミング向けGPUの売上高は、前年同期比22%増の24億ドルとなり、堅調に推移した。これは、RTX 40シリーズの需要が続いていることに加え、ノートPC向けGPUの販売が好調だったためだ。一方、自動運転向けなどの「オートモーティブ」セグメントの売上高は、前年同期比15%増の2億5300万ドルと、やや低調な成長にとどまった。
NVIDIAは、第3四半期の売上高見通しを約160億ドル(±2%)と設定しており、市場予想の約125億ドルを上回る楽観的な予測を示した。これは、データセンター向けGPUの需要が引き続き強いと見込んでいるためだ。同社のCFOであるコレット・クレス氏は「供給は引き続き逼迫しているが、生産能力の増強により、下半期には供給量が増加する見込みだ」と述べた。
株価は時間外取引で上昇、時価総額は1兆ドル超え
決算発表を受けて、NVIDIAの株価は時間外取引で約6%上昇し、1株あたり約500ドルとなった。同社の時価総額は約1.2兆ドルに達し、半導体企業として初めて1兆ドルを超えた企業となった。アナリストからは「NVIDIAはAIブームの最大の恩恵を受けている企業の一つであり、今後も成長が続く」との声が上がっている。
一方で、中国市場向けの輸出規制の影響について、NVIDIAは「中国向けの売上は全体の約20%を占めており、規制の影響を注視している」と述べた。同社は、中国向けに性能を抑えた「A800」や「H800」を提供しているが、米国政府による新たな規制強化の可能性が懸念されている。



