DMMグループがベルギー1部リーグ・シント=トロイデンVV(STVV)を買収してから8年。クラブは日本企業約200社の支援を受け、リーグ最高水準の黒字経営を達成した。ジャパネットやマルハン東日本カンパニー、セプテーニ・ホールディングスなども資本参加し、オールジャパン体制でクラブ運営を支えている。
プレーオフ1進出という目標達成
STVVのCEO・立石敬之氏は「プレーオフ1進出は大きな目標だった」と語る。クラブは今シーズン、リーグ戦で好成績を収め、上位プレーオフに進出。スポーツ面でも一定の成果を残した。
DMMグループの緒方氏は「経営の数字とスポーツとしての結果、両方を追い続けなければならないことが、スポーツビジネスの難しさです。この8年でそれを痛感しました。難しいからこそ経営者が熱狂するというスポーツビジネスの特性がわかった気がしました」と振り返る。
日本企業200社が支えるビジネスモデル
STVVのビジネスモデルは、日本企業のスポンサーシップと選手育成・移籍金収入が柱だ。立石氏は「日本中の方々に、STVVのプロジェクトに参加していただきたい、オールジャパンで進めていきたいというのが当初からの思いです。ジャパネットだけでなく、マルハン東日本カンパニー、セプテーニ・ホールディングスとも資本提携をしています」と説明する。
これまでに鈴木彩艶をはじめ、日本代表選手7人を輩出。選手の価値向上と移籍金収入の拡大に成功した。緒方氏は「予想外だったのは、STVVというクラブを通じて生まれたビジネスや出会いが大きな資産になっていることです。もともとエンタメ事業が中心だったDMMが、ヨーロッパのサッカークラブを経営していることが、ブランドイメージの向上や、採用面にも一定の効果がありました」と語る。
次のフェーズは日本人指導者・フロントの世界進出
「日本選手の世界への登竜門」という立ち位置を確立したSTVVは、次のステップとして日本人指導者の育成・輩出を目指す。立石氏は「ひとつの選択肢として、STVVの監督を日本人に任せることも考えています。選手だけでなく、指導者もフロントも、日本から世界に飛び出せる時代にしていきたいです」と語る。
クラブは今後もスポーツ結果と経営の両立を追求し、日本とヨーロッパを結ぶ架け橋としての役割を強化していく方針だ。



